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英小売り大手のセインズベリーズ、サプライチェーン戦略をAIによる需要予測と商品補充で強化

DIGITAL X 編集部
2020年5月19日
写真1:セインズベリーズの英ロンドン・ナインエルムズ地区の店舗(出所:米Blue Yonder)

英小売り大手のセインズベリーズは、サプライチェーン戦略を強化するために需要予測や商品補充などにAI(人工知能)を活用する。サプライチェーン強化用のサービスを提供する米Blue Yonderが2020年4月21日(英国時間)に発表した。

 英セインズベリーズは、2000超の店舗とオンラインチャネルで食品や衣料品、雑貨などを販売する小売業の大手。顧客ニーズが日々変化していることに対応し、その変化をモニタリングし、より有益な意思決定を下せるようにし、サプライチェーン上で発生する障害を予測し防止できるようにする。

 具体的には、生鮮品の管理品質を高めるほか、サプライチェーン全体を可視化し、エンドツーエンドでのコラボレーションを促進する。そのために、自社のエンジニアリング部門が持つ専門知識を活用し、機械学習機能を持つ自己学習型のサプライチェーンプラットフォームを構築する計画だ。

 そのために、サプライチェーン基盤に採用している米Blue Yonder製ソリューションにAI(人工知能)などの新機能を追加導入する。たとえば生鮮品の感ありには、機械学習べースの予測・発注機能を持つ「Luminateプラットフォーム」を、サプライチェーン全体の可視化には危機管理センターの「Luminate Control Tower」を利用する。

 ほかにも、AIによる需要予測や商品補充、スペース管理、マイクロスペースプランニング、倉庫管理、労務管理、ヤードマネジメントなどの機能も取り込んでいく。

 Blue Yonder製品の採用についてセインズベリーズは、機械学習機能の高さと、SaaS(Software as a Service)型で提供される点を評価したとしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名英セインズベリーズ
業種小売り
地域英ロンドン(本社)
課題顧客ニーズの変化に追従できるサプライチェーンを実現したい
解決の仕組み需要予測や商品補充にAI(人工知能)を適用し、顧客ニーズに合わせた商品供給や店舗作りを実現する
推進母体/体制セインズベリーズ、米Blue Yonder
活用しているデータ商品の販売データ、在庫データなど
採用している製品/サービス/技術機械学習による予測・発注機能「Luminateプラットフォーム」、サプライチェーン全体の可視化機能「Luminate Control Tower」(いずれも米Blue Yonder製)など
稼働時期2020年4月