• UseCase
  • 公共

茨城県大子町、子育て中の世帯向けに医療相談アプリを無償提供

DIGITAL X 編集部
2020年5月26日

茨城県大子町は2020年4月から、同町在住の未就学児童を持つ世帯に対し医療相談用のスマートフォン用アプリケーションを無償提供している。利用者はスマートフォンを使って24時間365日、医師に相談できる。スマホ用アプリを提供するAGREEが2020年4月28日に発表した。

 茨城県大子町が無償提供しているのはスマートフォン用アプリケーションの「LEBER(リーバー)」(AGREE製)。同町内に住民票があり、6歳未満の未就学児童を持つ家庭に提供する。利用者は対象児童および同児童以外の家族4人の健康・医療に関して、登録されている約160人の医師に24時間365日、相談できる(図1)。相談回数に制限はない。

図1:「LEBER」の利用者は登録医師に対し健康・医療について相談できる

 具体的には、まずLEBERのチャットボットに対し、体調に関する質問に選択形式で答える。するとLEBERに登録されている医師から、お薦めの市販薬や訪問すべき診療科、対処法などのアドバイスを受けられる。病院を受診する必要があれば適切な医療機関を地図を使って案内する(図1)。

図2:「LEBER」を使った医療相談の流れ

 大子町がリーバーを導入するのは、子育て世帯へのサポートを強化するため。同町では、人口10万人当たりの医師数が、全国平均が258.8人、茨城県全体が197.5人なのに対し119.8人と大きく下回っている(2018年10月1日時点)。町内に小児科の専門医がおらず、小児科を標榜するクリニックも1軒しかない。リーバーは全国17万件以上の医療機関を検索することもできる。

 導入に先立ち茨城県は2019年度に「医療相談アプリを用いた子育て世帯の健康不安軽減実証事業」を実施した。同事業で医療相談アプリを使った大子町内の子育て世帯の90.9%が「相談後に不安軽減につながった」と回答している。

 LEBERを開発・提供するAGREEは筑波大学発のベンチャー企業。茨城県の2018年度スタートアップ支援事業と2019年度近未来技術社会実装推進事業等に採択されている。茨城県民対しては、新型コロナウイルス対応としてLEBERを2020年4月から9月末まで無料で提供してもいる。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名茨城県大子町
業種公共
地域茨城県大子町
課題子育て世帯に対する支援を強化したい
解決の仕組み医療相談アプリを無償提供し、子育て世帯が24時間医師に相談できるようにする
推進母体/体制茨城県大子町、AGREE
活用しているデータ問診による健康情報など
採用している製品/サービス/技術医療相談用アプリ「LEBER(リーバー)」(AGREE製)
稼働時期2020年4月