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介護サービスのプレゼンス、音声から心の状態を可視化するシステムを導入

DIGITAL X 編集部
2020年5月26日

デイサービス事業を手がけるプレゼンスが2020年4月から、音声から心の状態を計測するシステムを導入し運用している。計測結果を介護サービスや従業員満足度の改善に活用する。計測システムを提供するリスク計測テクノロジーズが2020年4月29日に発表した。

 デイサービス事業のプレゼンスが導入した「マインドヘルス計測システム」(リスク計測テクノロジーズ製)は、人の発話内容を録音し、その音声を解析して話者の心の状態を可視化するための仕組み。計測結果はスマートフォンやPCのブラウザで確認できる(図1、図2、図3、図4)。

図1:「マインドヘルス計測システム」による心の状態をユーザー別に可視化した例

 同システムの活用によりプレゼンスは、施設利用者へ提供している施策の効果を適時、測定・把握できると期待する。測定結果を介護サービスの改善に生かし、顧客満足度の向上につなげたい考え。

 従業員満足度の向上にも利用する。日常的に従業員の心の状態を可視化できることから、従業員を早期にケアできるとみる。

 プレゼンスは介護施設運営の高度化を図るため、介護サービスの効果をデータに基づいて定量化しようと検討してきた。マインドヘルス計測システムでは、計測に必要なデータが声だけなので、計測対象者の負担がなく心の状態を簡単に可視化できる点を評価したという。

 開発元のリスク計測テクノロジーズは同システムを、職場改善のPDCAサイクルの実行を支援するツールとして有効だとしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名プレゼンス
業種医療・健康
地域横浜市(本社)
課題介護サービスの効果をデータに基づき定量化し、顧客満足度を高めたいたい
解決の仕組み声を解析して心の状態を可視化するシステムを導入する
推進母体/体制プレゼンス、リスク計測テクノロジーズ
活用しているデータ発話時の音声データ
採用している製品/サービス/技術「マインドヘルス計測システム」(リスク計測テクノロジーズ製)
稼働時期2020年4月