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原宿東郷記念館、披露宴会場の換気状況をIoTで可視化するシステムを検証

DIGITAL X 編集部
2020年5月27日

原宿 東郷記念館を運営する東日は、結婚披露宴会場のCO2濃度を測定するIoT(Internet of Things:モノのインターネット)システムを2020年5月6日、テスト導入した。式場内のディスプレイに換気状態を表示し、新郎・新婦や来場者に安心・安全を提供する。システムを提供するソフトバンクグループのSBC&Sとプラススタイルが2020年5月12日に発表した。

原宿 東郷記念館を運営する東日は2020年5月6日、結婚式場の換気状況を参加者に知らせるために(Internet of Things:モノのインターネット)を使ったCO2濃度の測定・可視化システムをテスト導入した(図1)。

図1:原宿 東郷記念館がテスト導入したCO2濃度のリアルタイム可視化システムの概要

 同社はこの日、新型コロナウイルス感染症対策に留意した結婚式「東郷LIVE WEDDING~オンラインで祝言を~」の販売を開始した。5月4日に政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が採択した「新しい生活様式」における冠婚葬祭の項目に留意したもので、会場での換気の徹底と社会的距離の確保を最優先して結婚式を開く(図2)。

図2:「東郷LIVE WEDDING~オンラインで祝言を~」でのCO2濃度可視化システムの利用イメージ

 テスト導入したのは、IoTシステムの「obniz(オブナイズ)」(CambrianRobotics製)。東郷神社の本殿や、原宿 東郷記念館の宴会場・厨房などにCO2センサーと温湿度センサー、磁気センサーを設置し、測定データは「obnizBLEゲートウェイ」(同)を介してクラウドの「obniz Cloud」に送信する。

 obniz Cloud上のデータは、可視化用アプリ制作サービス「Connect+」(Connect.plus製)を使って可視化し、場内の換気状況を式場内のディスプレイやタブレット端末に表示する(図1)。温湿度センサーおよび磁気センサーについても導入効果を検証する。

 システムは、ソフトバンクグループのSBC&Sが構築した。obnizBLEゲートウェイは、SBC&Sと同グループのプラススタイルが2020年5月12日に販売を開始した製品だ。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名原宿 東郷記念館(運営会社は東日)
業種サービス
地域東京都渋谷区
課題新型コロナウイルス感染症への対策を踏まえたうえでの結婚披露宴を提供したい
解決の仕組み披露宴会場内の換気状況を測定しリアルタイムに表示する
推進母体/体制東日、SBC&S、プラススタイル
活用しているデータ披露宴会場のCO2・温湿度・磁気のデータ
採用している製品/サービス/技術IoTシステムの「obniz(オブナイズ)」(CambrianRobotics製)、アプリ制作サービス「Connect+」(Connect.plus製)
稼働時期2020年5月6日