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柏の葉T-SITE、商業施設における空調の省エネと快適性をIoTで両立へ
2020年6月17日
千葉県柏市の複合商業施設「柏の葉T-SITE」を運営するT-SITEは、空調をIoT(Internet of Things:モノのインターネット)で制御する仕組みを試験導入している。環境センサーで取得したデータを使い省エネと施設利用者の快適性の両立を図る。同仕組みを共同開発する京葉ガスとセンスウェイが2020年5月22日に発表した。
T-SITEが千葉県柏市で運営する「柏の葉T-SITE」は、吹き抜けや広い窓などを持つ複合商業施設。延べ床面積は6456平方メートルだ。今回、施設内の空調制御の省エネと、施設利用者の快適性を両立するために、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)を使って制御する仕組みを試験導入した(図1)。
空調は、施設内の温度や湿度、CO2濃度と、屋外の環境データに基づき制御する。CO2濃度は空間内の人数に応じて変化するため「人の数や動き」のデータとしても活用する。
施設内のデータは、電池駆動の環境センサーで取得。屋外の環境データは、千葉県柏市と柏の葉キャンパスが運営する実証プラットフォーム「イノベーションフィールド柏の葉」のオープンデータを利用している(図2)。
制御システムは、京葉ガスと、LPWA(Low Power Wide Area)対応センサーなどを扱うセンスウェイが共同で開発した。イノベーションフィールド柏の葉の支援プロジェクトの一環だ。
京葉ガスとセンスウェイは今後、柏の葉T-SITEで蓄積した測定データを基に「快適空間」を実現するためのサービスの研究開発を進めるとしている。
企業/組織名 | T-SITE |
業種 | 製造 |
地域 | 千葉・柏市(柏の葉T-SITE) |
課題 | 商業施設における空調の省エネと施設利用者の快適性を両立させたい |
解決の仕組み | 建物内の温度・湿度・CO2濃度や屋外の気温などから空調制御の最適化を図る。 |
推進母体/体制 | T-SITE、京葉ガス、センスウェイ |
活用しているデータ | 建物内の温度・湿度・CO2濃度、屋外の温度・湿度 |
採用している製品/サービス/技術 | LPwA(Low Power Wide Area)ネットワーク、電池駆動型環境センサーなど |