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神明ホールディングス、水稲栽培の収量増と品質安定化に向けたナビゲーションシステムの提供へ

DIGITAL X 編集部
2020年6月19日

コメ卸大手の神明ホールディングスは、水稲栽培における収穫量の増加と品質の安定化に向けたナビゲーションシステムを開発する。生産者に対し、2021年度以降の本格提供を計画する。システムはNTTデータと共同で開発する。2020年5月29日に発表した。

 神明ホールディングスが開発するのは、水稲栽培における収穫量の増加と品質の安定化を図るための「水稲ナビゲーションシステム(仮称)」。後継者や労働者不足に悩む現場への支援策として提供する。その実現に向けた実証実験を2020年5月に開始した。コシヒカリの生育管理を対象に2年間実施する。

 水稲ナビゲーションシステムは、圃場ごとの生育状態を予測し、生産者に対し農薬散布や収穫といった農作業の実施時期を通知するためのもの(図1)。生産者が、圃場ごとに異なる生育のばらつきを把握しながら、適切な時期に必要な農作業を実施できるようにする。

図1:水稲ナビゲーションシステムのイメージ

 生育状態を把握するために圃場を1つひとつ回らなくても良くすることで、農作業の実施計画を効率的に立てたり、生育状況に応じた農作業を可能にする。結果として、水稲の収穫量の増加と品質の安定化を期待する。

 生育予測には、気象データや水位センサーなどで取得する環境データを利用する。実証実験では、気象予測の高度化や病害虫の発生予測も計画する。コシヒカリ以外の品種にも拡大していく予定だ。

 水稲ナビゲーションシステムは、NTTデータと共同で開発する。NTTデータが開発・提供する営農支援システム「あい作」や、他システムと連携するためのAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)の活用の視野に入れている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名神明ホールディングス
業種流通・小売り
地域東京都中央区(本社)
課題水稲栽培における収量の増加や品質の確保に向けては、後継者や労働者不足に悩む生産者を支援する必要がある
解決の仕組み圃場ごとの作物の生育を気象予測や環境データから予測し、適切な時期に適切な農作業を実施できるように通知する
推進母体/体制神明ホールディングス、NTTデータおよびグループ会社、NTT持株会社、NTTデータCSS、AmaterZ(水位や水温などの環境データを遠隔で取得するサービスを提供)
活用しているデータメッシュ気象予測データ、水位や水温などの環境データ、産地ごとの栽培歴など
採用している製品/サービス/技術データに基づく育成状況の予測システム(NTTデータとの共同開発)など
稼働時期2020年5月(実証実験の開始時期)、本番システムは2021年度中の稼働を目標にする