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JR東日本、MaaSとSuicaの連携を加速
JR東日本(東日本旅客鉄道)は、MaaS(Mobility as a Service)事業とSuica事業の連携に向けた新部門「MaaS・Suica推進本部」を設置した。輸送サービスと生活サービス、IT・Suicaサービスを融合したワンストップサービスの提供を目指す。2020年5月20日に発表した。
JR東日本(東日本旅客鉄道)が新設したのは、MaaS・Suica推進本部。MaaS事業とSuica事業、データマーケティングを三位一体で推進し、「移動のシームレス化」「多様なサービスのワンストップ化」「データを活用した新サービスの導入」の実現を急ぐ(図1)。
具体的には、「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム」と「決済プラットフォーム」の拡充と連携を加速させ、利便性のさらなる向上を図る。移動情報や購入情報、決済情報などのビッグデータを活用し、顧客1人ひとりのニーズに応じた新たなサービスの導入を目指す(図2)。
これまでJR東日本では、MaaS(Mobility as a Service)事業は技術イノベーション本部下のMaaS推進部門が担当。SuicaやJR東日本グループの共通ポイントサービス「JRE POINT」はIT・Suica事業本部が担当してきた。
MaaS推進部門が抜けた技術イノベーション推進本部は今後、JR東日本グループ全体のシステムを統括し、部門を超えたデータの利用を推進し、運行やメンテナンス、サービスなどへのデジタル技術の適用を加速する。5Gなどの最新技術の導入や知的財産戦略の強化にも取り組む。
なお今回、「エネルギー戦略部」も設置し、エネルギー戦略の推進にも注力する。環境長期目標「ゼロカーボン・チャレンジ 2050」(2050 年度の鉄道事業 CO2排出 量実質ゼロ)の達成や、エネルギー多様化、電力のさらなる安全安定供給などに向けて、社外連携や技術開発などを強化する。
企業/組織名 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
業種 | 交通 |
地域 | 東京都渋谷区(本社) |
課題 | 「移動のシームレス化」「多様なサービスのワンストップ化」「データを活用した新サービスの導入」の実現に向けた取り組みを加速したい |
解決の仕組み | MaaS担当部門とSuica・JRE POINTを担当している部門を統合し、MaaS事業とSuica 事業、データマーケティングを三位一体で推進する |
推進母体/体制 | 東日本旅客鉄道 |
活用しているデータ | MaaSおよびSuica・JRE POINTに関連する移動情報、購入情報、決済情報など |
採用している製品/サービス/技術 | MaaS技術およびJR東日本のICカード乗車券「Suica」、データマーケティング技術 |
稼働時期 | 2020年5月20日 |