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損保ジャパン、製造業務の設備投資保険に設備のセンサーデータを活用

DIGITAL X 編集部
2020年6月24日

損害保険ジャパン(損保ジャパン)は、製造業の設備投資を対象にした保険において、設備の稼働データを利用する商品を開発した。設備の稼働状況に基づきリスクを管理し、工場ごとに最適な保険サービスを提供する。2020年5月27日に発表した。

 損害保険ジャパン(損保ジャパン)は、製造業が先端技術を導入する際に、同技術の費用対効果や実際に活用できるかどうかといったリスクに備えるための保険商品を2020年5月に発売した。工場設備の稼働状況を示すデータを基に、設備ごとの事故や故障などのリスクを管理し、工場ごとに最適な保険を提供することで、国内製造業のスマートファクトリー化を支援する(図1)。

図1:損保ジャパンが提供する製造業向け保険サービスのイメージ

 設備の稼働データは、クラウド上に集約する。稼働状況を把握するだけでなく、データをAI(人工知能)で分析し、設備の異常検知や予知保全などにも利用できるようにする。

 新保険は、SOMPOグループでリスク管理を手掛けるSOMPOリスクマネジメントと、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)関連製品を扱うマクニカと共同で開発した。損保ジャパングループが持つ工場や設備・機械に関する保険サービスと、マクニカの「SENSPIDRR」などのIoT製品やセンサーデバイスなどを組み合わせて実現する。

 今後は3社が協力し、IoTシステムと保険とをパッケージ化して製造業に提案する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名損害保険ジャパン
業種金融・保険
地域東京都新宿区(本社)
課題国内製造業が国際競争力を高めるためには、IoTなどのデジタル技術の活用が必要だが、先端技術導入にはリスクが高い
解決の仕組み工場設備の稼働状況を示すデータに基づき、デジタル技術導入に伴うリスクを管理し、個々の企業に最適な保険を提案する
推進母体/体制損害保険ジャパン、SOMPOリスクマネジメント、マクニカ
活用しているデータ工場の設備や機械の稼働データ
採用している製品/サービス/技術IoT製品の「SENSPIDER」(マクニカ製)や各種センサー
稼働時期2020年5月(保険商品の発売時期)