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愛知銀行、精緻な与信管理に向け企業の倒産確率を予測するAIを検証

DIGITAL X 編集部
2020年6月30日

愛知銀行は、精緻な与信管理や融資審査業務の効率化を図るために、企業の倒産確率をAI(人工知能)で予測する仕組みを検証する。Fintech企業のエメラダが提供する予測機能を利用する。2020年6月4日に発表した。

 愛知銀行は、追加的な融資機会の発見や、融資審査業務の効率化、与信管理の精緻化を実現するために、AI(人工知能)を使って企業の倒産確率を予測する仕組みを検証する。

 倒産確率は、銀行口座にある入出金履歴や残高情報などをAIで分析して算出する。粉飾ができない口座情報をリアルタイムに分析することで、精緻な与信管理などを実現できると期待する。

 分析には、Fintech企業のエメラダが提供するAI与信分析ツール「予測アナリティクス」を利用する。そのために両者のシステムをAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)経由で2020年5月28日から連携させている。

 予測アナリティクスは、エメラダが金融機関向けに運営する「エメラダ・マーケットプレイス」の一機能。ほかに、資金繰り管理・共有ツールやオンライン融資システムなどの機能がある。

 両者は今後、倒産予測の精度・効果に対する検証結果を踏まえ、デジタル化に向けた、さらなる協業の可能性について検討する予定である。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名愛知銀行
業種金融・保険
地域名古屋市(本社)
課題与信管理の精緻化や融資審査業務の効率化を図りたい
解決の仕組み粉飾が不可能な口座情報をAIで分析し企業の倒産確率を予測する
推進母体/体制愛知銀行、エメラダ
活用しているデータ銀行口座の入出金履歴や残高情報など
採用している製品/サービス/技術AI与信分析ツール「予測アナリティクス」(エメラダ製)
稼働時期2020年5月28日(API連携の開始日)