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環境ソリューションの共創・流通基盤、コニカミノルタが立ち上げ

DIGITAL X 編集部
2020年7月1日

環境経営に関するナレッジや情報を持ち寄り、新たな環境ソリューションを開発・流通させるための基盤をコニカミノルタが企業16社の参加のもとに立ち上げた。バリューチェーン全体で地球環境への貢献度を高めたいとする。2020年6月5日に発表した。

 コニカミノルタが立ち上げた「環境デジタルプラットフォーム」は、環境問題に関するナレッジや情報、ノウハウを参加企業間で蓄積・共有し、そこから新たな環境ソリューションの開発と普及を目指すためのデジタル基盤である(図1)。

図1:環境デジタルプラットフォームの概要

 環境デジタルプラットフォームが提供するのは、環境ソリューションに関する(1)共創サービスと(2)提供サービスの2つ。

 共創サービスは基本メニューに、「環境経営成熟度診断」「お困りごと相談」「環境経営エッセンス集」などを用意する。参加企業は、これらメニューを使って個社で環境課題を解決しても良いし、一社では解決できない環境課題に対し他社との共創で解決しても良い。共創に向けたワークショップ機能を提供する。

 一方の提供サービスは、環境に関するナレッジやノウハウ、技術の流通をうながすもの。それらを「環境コンテンツ」「環境アドバイザリー」「環境ソフトウエア」「環境商材」の4つに分類し、環境ソリューションを求める企業とのマッチングをプラットフォーム上で図る。

 登録されているシーズは、環境デジタルプラットフォームに参加していない企業も購入はできる。

 環境デジタルプラットフォームの参加企業16社でスタートした(表1)。運営企業にコニカミノルタが、幹事企業にパナソニックが就いている(表1)。

表1:環境デジタルプラットフォームの参加企業(2020年5月25日時点)
運営企業コニカミノルタ
幹事企業パナソニック
参加企業アズビル、カゴメ、カーボンフリーコンサルティング、サラヤサステナビリティビジネスソリューション、デンソー、トヨタ紡績、ブルードットグリーン、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、八千代エンジニヤリング、YKK APほか4社

 参加企業数は順次、拡大を図るとしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名コニカミノルタ
業種製造
地域東京都千代田区(本社)
課題関連企業によるバリューチェーン全体で地球環境への貢献度を高めたい
解決の仕組み環境ソリューションのためのプラットフォームを構築し、環境ソリューションの開発・共創および流通をうながす
推進母体/体制コニカミノルタ、パナソニック
活用しているデータ環境課題に関する企業のシーズ(経験や情報、ノウハウやソフトウエアなど)とニーズ
採用している製品/サービス/技術シーズとニーズのマッチング機能
稼働時期2020年6月上旬