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京セラ、生産性向上と業務革新に向けて全社共通のデータ基盤を刷新

DIGITAL X 編集部
2020年7月9日

京セラは、生産性の向上と業務革新を目的に、全社共通のデータ基盤を2020年5月に刷新した。社内に点在するデータを統合し、リアルタイムでの分析に利用する。2020年6月12日に発表した。

 京セラは、各事業部門や工場IoT(Internet of Things:モノのインターネット)で収集しているデータを分析するための基盤を2020年5月に本番稼働させた(図1)。生産性の向上と業務革新を推進し、事業部間連携による新たなビジネスモデルの創出を目指す。

図1:京セラが導入した新データ基盤の概要。「IBM Cloud Pak for Data」(IBM製)を利用する

 京セラは、工場などのデータを分析するための基盤を2017年10月から構築・利用してきた。今回刷新した新データ基盤では、生産データなど工場のシステムごとに蓄積されているさまざまなデータを統合し、工場内で日々発生する大量データをAI(人工知能)によってリアルタイムに分析する。全社共通基盤のため、シームレスなデータ分析ができると期待する。

 併せて、データサイエンティストのデータ分析作業において、多くの工数を占めていたデータの収集から蓄積、理解、加工までのデータ準備の負荷低減を図り、分析作業により多くの時間を割けるようにした。

 新データ基盤は、AIを使ったデータ分析のためクラウドサービス「IBM Cloud Pak for Data」(日本IBM製)を利用している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名京セラ
業種製造
地域京都市(本社)
課題社内に点在するデータを全社的に有効活用したいが、データ分析の前処理に時間が取られている
解決の仕組み全社共通のデータ基盤に刷新し、全社横断でのデータの収集・編成・分析を可能にする
推進母体/体制京セラ、日本IBM
活用しているデータ工場IoTで収集する生産データなど
採用している製品/サービス/技術「IBM Cloud Pak for Data」(日本IBM製)
稼働時期2020年5月