- UseCase
- 公共
掛川市、住民への防災情報として河川の水位情報をリアルタイムで公開
2020年7月10日
静岡県掛川市が、河川の水位情報をリアルタイムに計測して公開する住民向け情報サービスを2020年5月から始めている。河川管理や防災に利用する。システムを提供したNECプラットフォームズが2020年6月17日に発表した。
静岡県掛川市が開始したのは、市内の中小河川の水位上昇をリアルタイムに計測して公開するサービス。水位センサーを河川など5カ所に設置し、収集したデータを住民に公開する。データは河川管理や防災にも活用する(図1)。
水位センサーが収集したデータは、LPWA(Low Power Wide Area)通信を介してクラウドに送信(写真1)。Webサイトを通じて住民に公開する。データは、平時は1時間おき、大雨時は10分おきに更新する。
Webサイトでは、水位情報を知りたい個所を観測地図で選択すれば、水位の変化、注意水位、危険水位などの情報をグラフで確認できる。
サービス開始に当たり掛川市は、2019年11月から2020年3月にかけて水位計測システムを検証。想定通りの動作を確認できたことから、2020年5月に正式にサービスを開始した。
システムには、水位データをクラウド上で可視化する「河川水位IoT監視パッケージ」(NECプラットフォームズ製)を採用している。
近年、局地的な大雨による浸水被害が各地で問題になっている。特に市街地を流れる中小河川では水位の上昇により水はけが悪化し、建物や土地、道路が浸水する内水氾濫のリスクが高まっている。
掛川市の場合、市内を逆川、原野谷川などが流れており、河川の水位をリアルタイムに把握し住民に防災情報を届けることの重要性が高まっていた。
企業/組織名 | 静岡県掛川市 |
業種 | 公共 |
地域 | 静岡県掛川市 |
課題 | 市内を中小河川が流れており洪水による浸水リスクが高い地域が多く住民に防災情報を早期に届けたい |
解決の仕組み | 中小河川の水位をセンサーで観測し、Webサイト経由で住民に情報公開する |
推進母体/体制 | 静岡県掛川市、NECプラットフォームズ |
活用しているデータ | 中小河川の水位情報 |
採用している製品/サービス/技術 | 「河川水位IoT監視パッケージ」(NECプラットフォームズ製) |
稼働時期 | 2020年5月 |