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メットライフ生命保険、保険金の査定業務にAIシステムを導入

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2020年7月20日

メットライフ生命保険が、保険金請求における査定業務の効率を高めるためのAI(人工知能)システムを2020年5月24日から利用している。不正検知の精度を高め業務効率を改善する。2020年6月9日に発表した。

 メットライフ生命保険が利用を始めているのは、保険金・給付金の査定業務を支援するAI(人工知能)システム。AIの査定精度を高め、不正な請求を、より正確に、より速く検知できるようにした。査定担当者は、複雑な請求の査定に注力でき、査定業務の品質向上と効率化を実現したという。

 保険金・給付金の請求処理では、さまざまな疾患・けがなどの治療理由を判別し、不正請求を検知する必要がある。従来は、熟練スタッフが長時間にわたり理由などを判別しなければならなかった。

 AIを使った査定について同社の執行役 常務 オペレーションオフィサーの福島 太郎 氏は、「従来、作業時間がかかり人では見つけにくかった事例が、AIを使うことで検知できるなど、業務のイノベーションが可能になった」と話す。

 メットライフ生命保険が採用したAIは、保険金の不正請求検知に特化した「Force(フォース)」。フランスのスタートアップ企業であるシフトテクノロジーが開発した。

 メットライフ生命保険は今後も、ITを活用したサービス向上やリスク管理の強化を図るとしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名メットライフ生命保険
業種金融・保険
地域東京都千代田区
課題保険金・給付金の請求における査定業務は複雑かつ時間がかかるため改善したい
解決の仕組み不正な請求をAIで検知する
推進母体/体制メットライフ生命保険
活用しているデータ不正事案を含めた過去の保険金請求データ
採用している製品/サービス/技術「Force(フォース)」(仏シフトテクノロジー製)
稼働時期2020年5月24日