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英グロースターシャー病院、2000人の従業員をテレワーク環境を2日間で実現
2020年7月29日
英国のグロースターシャー病院は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受けて、2000人の職員を2日間でテレワーク環境に移行させ、より重要な医療サービスの提供を継続した。仮想デスクトップ環境を提供した米Citrix Systemsの日本法人が2020年6月24日に発表した。
英国のグロースターシャー病院NHSトラストは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大する2020年6月、2000人の従業員を2日間でテレワーク環境へと移行させた。英国政府が要望した「短時間ですべての職員をテレワークに移行し、可能な限り多くのサービスをリモートで提供すること」に対応するためだ。
テレワークへの移行を担当した同病院のCDIO(最高デジタル情報責任者)は、「患者対応には一切の悪影響を及ぼすことなく、通常通りの業務を継続できた」と述べている。
現在、同病院のサポートおよび運営管理サービスは、仮想デスクトップ技術を使い、個人が所有するデバイスからリモートで運営されている。自宅にいる臨床医もオンラインで患者の記録にアクセスし治療の経過を確認している。
移行に際してCDIOは、「従業員に数百台のノートPCを購入し、セットアップして配布することも検討したが、いずれ回収する状況は避けたいと考えた」という。しかし、個人のPCでは「機密保持が必要な患者データを扱うのに不可欠なセキュリティの確保・管理が困難なため、仮想デスクトップ技術を採用した」
仮想デスクトップ技術としては、「Virtual Apps and Desktops」(米Citrix Systems製)を採用。環境構築ではITサービス会社の英LIMAの協力を得た。
企業/組織名 | 英グロースターシャー病院NHSトラスト |
業種 | 医療・健康 |
地域 | 英国グロースターシャー州 |
課題 | COVID-19の拡大で英政府が「短時間ですべての職員をテレワークに移行し、可能な限り多くのサービスをリモートで提供すること」を要望した |
解決の仕組み | 仮想デスクトップ技術を使って職員が個人所有のデバイスから臨床用アプリケーションや患者データにアクセスできるようにする |
推進母体/体制 | グロースターシャー病院、米Citrix 、英LIMA |
活用しているデータ | 患者の診療情報など |
採用している製品/サービス/技術 | 「Virtual Apps and Desktops」(米Citrix Systems製) |
稼働時期 | 2020年6月 |