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東急不動産、東京ポートシティ竹芝に20種類以上のITサービスを導入

DIGITAL X 編集部
2020年7月30日
東京ポートシティ竹芝 レジデンスタワーの外観イメージ

東急不動産は「東京ポートシティ竹芝 レジデンスタワー」を2020年6月30日に竣工させた。20種を超えるITサービスを導入した全262戸のスマートマンションである。IoT(Internet of Things:モノのインターネット)などのデジタル技術を使って“より快適な暮らし”の提供を目指す。同日に発表した。

 「東京ポートシティ竹芝 レジデンスタワー」は、東急不動産が鹿島建設と共同で東京都港区に開発を進めてきたマンション。2020年6月30日に竣工した。各戸は、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)などによるスマートホームになっており、入居者は住民専用のアプリを使って、各種設備の操作や情報の確認ができる(図1)。

図1:住民専用アプリからは、電力使用量の可視化やエアコンの操作など20種以上のサービスを利用できる

 入居者が利用できるサービスは20種類以上。住戸内の家電や給湯器の操作、電力使用量の可視化、ラウンジ共用施設の混雑状況の確認など、住民の日常生活を支援する。

 たとえば、エレベーターから玄関まで、顔認証によりタッチレスで行き来できるという(図2)。エレベーターも顔認証により連携する。来客や家事代行の依頼時は、ドアやエレベーターを一時的に利用できるデジタルキーを発行することもできる。スマートロック「bitlockシリーズ」(ビットキー製)を利用している。

図2:顔認証とエレベーターシステムの連携イメージ

 混雑状況をリアルタイムに確認できる共用施設には、フィットネスの「FITNESS ROOM」や、趣味・娯楽のスペース、シェアハウス入居者専用のものづくりスペースである「DIY-LOUNGE」と在宅ワーク用の「WORK-LOUNGE」などがある。FITNESS ROOMではオンラインによるフィットネスサービスも受けられる。

 家庭内機器の操作や、生活関連情報の収集・可視化サービスなどはすでに多くが実現されているが、サービスごとに操作用アプリが分かれていることが多い。東急不動産は今回、これらを1つのアプリに集約し、操作性を高めた。IoT関連サービスの集約には、IoTサービス「コネクト」(エンコアードジャパン製)をカスタマイズしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名東急不動産
業種製造
地域東京都渋谷区(本社)
課題レジデンスの入居者に“より快適な暮らし”を提供したい
解決の仕組み多様なサービスを1つの住民専用アプリで操作できるようにする
進母体/体制東急不動産、鹿島建設、東急住宅リース、
活用しているデータ建物内に設置したIoTセンサーが収集したデータ、入居者の顔認証の情報、デジタルキーの情報など
採用している製品/サービス/技術スマートロック「bitlockシリーズ」(ビットキー製)、IoTサービス「コネクト」(エンコアードジャパン製)など
稼働時期2020年6月30日