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ブータン保健省と王立JDWNR病院、安心・安全な出産に向けIoTによる胎児のモニタリングネットワークを構築へ

DIGITAL X 編集部
2020年7月30日
写真1:ブータンの王立JDWNR病院

ブータン保健省と王立JDWNR病院は、胎児の状態を遠隔モニタリングするネットワークを構築する。山岳地域にある同国において、安心・安全に出産できる環境を整えるのが目的。モニタリングシステムを提供するメロディ・インターナショナルが2020年6月8日に発表した。

 ブータンの保健省と王立JDWNR病院が構築するのは、周産期にある胎児の状態を遠隔からモニタリングするためのネットワーク。遠隔から胎児の健康状態をモニターし分娩のタイミングなどを予測できるようにする。国土全体のカバーを目標に、まずは20地区の病院に導入する。

 ブータンは3地域20県に分かれた山岳国家だ。出産設備が整った病院は各地域に1施設しかない。出産時の搬送に時間がかかるため、新生児死亡率と母体死亡率は、日本などの先進国と比べて数十倍高い。モニタリングに基づく予測により受診を奨めるなどで、安心・安全に出産できる環境を整える。

 モニタリングネットワークは、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の仕組みを使った胎児モニターと、測定結果を医師と共有するための遠隔医療プラットフォームからなる(写真2)。

写真2:IoT胎児モニター「分娩監視装置iCTG」

 胎児モニターは、胎児の心拍数と妊婦のお腹の張りを病院あるいは自宅で測るためのデバイス。計測結果は、Bluetooth経由でスマートフォンやタブレット上で動作するアプリケーションに表示され、医師が診断に利用する。

 遠隔医療プラットフォームでは、妊婦が自宅で計測した結果を病院にいる医師に送信したり、医師が受診推奨などのアドバイスを送ったりができる。

 いずれもメロディ・インターナショナルが提供する。胎児モニター「分娩監視装置iCTG」と遠隔医療プラットフォーム「Melody i」である。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ブータン保健省とJDWNR病院
業種公共
地域ブータンで周産期医療を行っている20の病院
課題3地域20県のうち出産設備が整った病院は各地域に1施設しかない
解決の仕組み周産期の胎児の状態を遠隔モニタリングし出産時期を予測する
推進母体/体制ブータン保健省、王立JDWNR病院、メロディ・インターナショナル
活用しているデータ胎児の心拍数および妊婦の腹の張り
採用している製品/サービス/技術IoT胎児モニター「分娩監視装置iCTG」および周産期遠隔医療プラットフォーム「Melody i」(メロディ・インターナショナル製)