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ひびき精機、スマートファクトリーの実現に向けローカル5Gを実証実験

DIGITAL X 編集部
2020年7月30日

半導体製造装置向け部品などを製造する、ひびき精機は2020年6月に竣工した新工場をスマートファクトリーにするため、ローカル5Gの実証実験を実施する。そのため2020年6月26日に中国地方では初めてローカル5G用無線局の予備免許を取得した。2020年7月1日に発表した。

 山口県下関市に本社を置く、ひびき精機は、半導体製造装置や航空宇宙関連など各種精密機械用部品の製造会社。2020年6月には、無人工場を視野にスマートファクトリー化を図る予定の新工場を建設した。具体的には、(1)高精細カメラによる稼働状況の遠隔監視、(2)IoTによるデータの取得・管理、(3)遠隔地からの機械の制御などを実行する計画だ。

 スマートファクトリーのネットワーク環境には、高速・大容量、多接続、低遅延の特徴を持つローカル5Gを採用する。それに向け、2020年6月26日に中国地方では初めてローカル5G用無線局の予備免許を取得した。そこで、工場間と工場内でローカル5Gの実証実験を実施する(図1)。

図1:共同実験の取り組みイメージ

 工場間の実証では、(1)ローカル5Gの電波特性、(2)高精細カメラを活用した遠隔監視による業務効率化、(3)CAD(コンピューターによる設計)データなど大容量データ通信の高速化を検証する。

 工場内の実証では、電波特性の検証に加え、(1)工場内機器の無線接続によるデータ取得、(2)工場内機器を有線接続から無線接続に変更することによる配線の乱雑さの解消やレイアウト変更時の時短化を検証する。

 実験は、NTT西日本と共同で2020年7月から2021年3月まで実施する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ひびき精機
業種製造
地域山口県下関市(本社)
課題無人工場を視野に入れたスマートファクトリーを実現したい
解決の仕組み稼働状況の遠隔監視や機械の遠隔操作などをローカル5Gのネットワーク上でIoTやAIを使って実現する
推進母体/体制ひびき精機、NTT西日本
活用しているデータ工場や工作機械の稼働データやCADデータなど
採用している製品/サービス/技術ローカル5G
稼働時期2020年7月から2021年3月(実証実験の期間)