• UseCase
  • 製造

LIXIL、グローバルな経営判断の迅速化に向け経営情報管理基盤を刷新

DIGITAL X 編集部
2020年8月3日

住宅設備機器・建材メーカーのLIXILは、グローバル規模での成長を加速させるための経営情報活用基盤にSAPのAnalytics Cloudを採用し、稼働をスタートさせた。SAPジャパンが2020年6月26日に発表した。

 LIXILは、2011年に国内主要メーカー5社が統合して誕生した。現在、グループ企業は約270に上り、150以上の国と地域で製品/サービスを提供している。事業のグローバル化に伴い、グローバルでの経営判断を迅速化するため、グループ企業すべての経営情報を統合管理する新しい経営情報管理基盤を構築し、2019年1月から、まずは海外拠点で稼働させた。

 新しい経営情報管理基盤は、財務以外の多様な業務データを全社横断で集積・管理できるデータウエアハウス(DWH)。グループ内のデータを連携し、予算や見込み、実績などをリアルタイムで登録・分析できるようにした。将来的には、財務データ以外のあらゆるデータを経営情報管理基盤に集約する計画だ。

 DWHには「BW powered by SAP HANA」(独SAP製)を、データの入出力と分析ツールには「SAP Analytics Cloud」(同)を、それぞれ採用した。SAP Analytics Cloudは、操作が容易な点を評価した。海外拠点への初回導入では、「ワークショップなどを開催することなく簡単なマニュアルを用いた教育でスムーズに稼働できた」(LIXIL)という。

 LIXILは今後、経営情報管理基盤の日本国内への導入を進めていく。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名LIXIL
業種製造
地域東京都江東区(本社)
課題グローバルでの経営判断を迅速化させたい
解決の仕組み財務以外の多様なデータを全社横断で集積・管理が可能なデータウエアハウス(DWH)を構築する
推進母体/体制LIXIL、独SAP
活用しているデータ予算、見込み、実績など財務関連のデータ(将来的には財務以外のあらゆるデータ)
採用している製品/サービス/技術「SAP BW powered by SAP HANA」、「SAP Analytics Cloud」(いずれもSAP製)
稼働時期2019年1月(海外拠点での稼働時期)