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千葉県佐倉市、洪水・浸水対策として冠水データのリアルタイム収集を実証実験

DIGITAL X 編集部
2020年8月5日

千葉県佐倉市は2020年7月6日から、洪水・浸水対策として冠水データをリアルタイムに収集する実証実験に取り組んでいる。浸水センサーからのデータを電柱の上に設置したRFルーター経由で収集する。同日に発表した。

 千葉県佐倉市が実験するのは、市内に設置する小型・軽量の浸水センサーからのデータを電柱上に置いたRFルーターを経由で収集する実証実験(図1)。2020年7月6日から2021年3月31日にかけて検証する。

図1:浸水センサーが収集したデータをクラウド上に集約し防災対策へ生かす

 佐倉市は2019年10月25日の大雨では、市内各所で洪水や浸水による被害が発生し、道路網が寸断され被害状況の把握が困難になるという経験をした。そこで、川堤防のコンクリートや公園の壁面、道路の縁石に浸水センサーを設置。データは、電柱上に設置したRFルーターを介してクラウドに送る(図2、図3)。

図2:センサーの設置状況(左から河川部、公園壁面、道路縁石)
図3:センサーが収集したデータは電柱に設置したRFルーターでクラウド上へ送信する

 実証実験は、東電タウンプランニングと2020年3月17日に締結した「洪水・浸水対策支援サービスの実証試験に関する協定」に基づくもの。佐倉市は今後、浸水センサーで集めた道路の冠水情報を現地のLED表示板に自動的に表示して通行車両に注意を喚起する実証実験も計画している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名千葉県佐倉市
業種公共
地域千葉県佐倉市
課題大雨で洪水や浸水が発生すると道路が寸断され被害状況が確認できなくなる
解決の仕組み浸水センサーを市内各所に設置し、電柱上においたRFルーターを経由してデータを収集する
推進母体/体制千葉県佐倉市、東電タウンプランニング
活用しているデータ冠水データ
採用している製品/サービス/技術浸水センサー、RFルーター
稼働時期2020年7月6日〜2021年3月31日(実証実験期間)