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ANA、コンタクトセンターシステムの音声基盤を日米4拠点で統合

DIGITAL X 編集部
2020年8月5日

ANA(全日本空輸)は、コンタクトセンターシステムの音声基盤を日米4拠点で統合し、2020年3月26日から稼働させている。顧客の待ち時間を削減するのが狙い。同時に複数システムに分散していたCRM(顧客関係管理)も統合した。刷新を支援した日本IBMが2020年7月15日に発表した。

 ANA(全日本空輸)は、日米4拠点にコンタクトセンターを持ち1日平均2万件以上の問い合わせに対応している。今回、コンタクトセンターに新たな音声基盤システムを導入し、日米で統合した。併せてCRM(顧客関係管理)システムも統合し、顧客満足度の向上を図る(図1)。

図1:ANAが刷新したコンタクトセンターシステムの概要

 新システムでは、顧客からの電話は、着信した拠点にかかわらずオペレーターに空きが出た拠点で受けられ、顧客の待ち時間を削減できる。CRMシステムの統合により、コンタクトセンター拠点間の電話履歴を一元的に管理する。電話、メール、チャットなど複数チャネルに連携させ、より適切な顧客対応につなげたい考え。

 今後は、顧客とオペレーターとの会話内容をAI(人工知能生)でテキスト化し、問い合わせ内容から適切な回答候補を検索するなどでオペレーターが必要する情報をリアルタイムに表示できるようにもする予定だ。

 音声基盤に採用したのは、コンタクトセンターシステムの「AVAYA」(米アバイア製)と通話録音を記録する「NICE」(イスラエルのナイス製)。CRMには「Salesforce Service Cloud」(米Salesforce.com製)を、音声のテキスト化や情報検索には「IBM Watson」(米IBM製)を採用した。これらの採用により、最新のサービス提供体制をコストを抑えつつ整えられたという。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名全日本空輸(ANA)
業種交通
地域東京都港区(本社)
課題コンタクトセンターへの問い合わせにおける顧客の待ち時間を削減し、かつオペレーターがより迅速かつ的確に対応できるようにしたい
解決の仕組み音声基盤システムを日米4拠点で統合し、どの拠点でも空いているオペレーターが対応する。問い合わせ履歴を一元管理し、どのチャネルでも最新の状況を踏まえて応対する
推進母体/体制ANA、日本IBM
活用しているデータコンタクトセンターの電話やメール、チャットなど問い合わせ履歴情報、音声データ、顧客情報
採用している製品/サービス/技術「AVAYA」(米アバイア製)、「NICE」(イスラエル・ナイス製)、「Salesforce Service Cloud」(米セールスフォース・ドットコム)、「IBM Watson」(米IBM製)
稼働時期2020年3月26日