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SOMPOひまわり生命保険、生活習慣病のリスクを6年先まで予測するスマホアプリを提供
SOMPOひまわり生命保険が、生活習慣病の発症リスクを6年後まで予測するアプリを2020年7月13日から提供している。保険契約者の生活習慣病を予防する。2020年7月9日に発表した。
SOMPOひまわり生命保険の「Linkx 健康トライ(リンククロス 健康トライ)」は、生活習慣の改善をサポートする保険契約者専用のスマートフォン用アプリケーション。生活習慣病のリスクを6年先まで予測し、生活習慣病および重症化の予防を働きかける(図1)。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により生活習慣病に対する意識が高まっていることから、顧客である保険契約者に生活習慣病のリスクを知らせることで、健康増進に貢献したい考えだ。
Linkx 健康トライは、健康診断の結果をスマートフォンのカメラで読み込み、その健診データから、糖尿病と、高血圧症、肥満症、脂質異常症、肝機能障害、腎機能障害の6つの生活習慣病リスクを予測する。
リスク予測には、東芝および東芝デジタルソリューションズと共同開発したAI(人工知能)である「疾病リスク予測AI」を使う。SOMPOホールディングスが持つヘルスケアに関するノウハウと、東芝グループが持つAIおよびビッグデータ解析の技術、および国内外の大学などと共同開発してきたヘルスケアデータマイニング技術を応用して開発した。
研究協力機関などと匿名化した大規模な健康診断データを用いて学習し、独自手法による最適化を図っている。糖尿病発症のリスク予測では、90%以上の精度を達成したという。東芝グループは今後、疾病リスク予測AIに加え、糖尿病性腎症重症化予防や心疾患注など、他の病気の予防につながる研究開発にも取り組むとしている。
ちなみに、健康診断結果を撮影し健康診断データを取得する機能は、米国のスタートアップ企業であるOmniscienceの技術を採用している。
企業/組織名 | SOMPOひまわり生命保険 |
業種 | 金融・保険 |
地域 | 東京都新宿区(本社) |
課題 | 生活習慣病を予防したいと考えている保険契約者の健康増進活動に貢献する |
解決の仕組み | 健康診断結果から生活習慣病のリスクを6年先まで予測し、生活習慣病および重症化の予防を働きかける |
推進母体/体制 | SOMPOひまわり生命保険、SOMPOホールディングス、東芝、東芝デジタルソリューションズ |
活用しているデータ | 健康診断結果 |
採用している製品/サービス/技術 | 「疾病リスク予測AI」(SOMPOひまわり生命保険と東芝グループとの共同開発)、画像から健康診断データを抽出する技術(米Omniscience製) |
稼働時期 | 2020年7月13日(スマホアプリの提供開始日) |