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マツダ、コネクテッドカーのグローバル展開に向け通信環境を統一へ

DIGITAL X 編集部
2020年8月6日

マツダは、ネットワークにつながるコネクテッドカーをグローバル展開するに当たり、通信環境を統一する。新環境に対応した車載通信機を搭載した車両を2020年秋から市場投入する。通信環境を提供するKDDIが2020年7月14日に発表した。

 マツダは2020年秋以降に、ネットワークにつながるコネクテッドカーのグローバル展開を開始する。それ向け、通信環境もグローバルに統一し、車両の位置情報から国や地域ごとに設定した通信事業者へ自動的に接続を切り替えると共に、通信状況を統合的に監視する(図1)。

図1:グローバル共通の通信基盤に対応した車載通信機器を搭載する

 マツダは2019年から、130以上の国と地域で、コネクテッドカー向けのサービスやコネクテッドカーと連携するアプリケーション「MyMazda」を提供してきた。ただ通信回線は、国ごとの契約・管理だった。新しい通信環境では、国や地域によって規格が異なる通信回線を一元管理でき、遠隔からの回線制御や状態把握を通信事業者によらずシームレスかつ低コストで実行できるようになるとする。

 新しい通信環境には、KDDIが世界で展開するIoT(Internet of Things:モノのインターネット)基盤「グローバル通信プラットフォーム」を採用し、同プラットフォーム対応の車載通信機に切り替える。車両の認証認可には、トヨタ自動車が提供するクラウドサービス「トヨタスマートセンター」を使う。

 なおKDDIは、MyMazdaの開発と国内の通信回線を提供していた。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名マツダ
業種製造
地域広島県安芸郡(本社)
課題国や地域によって規格が異なるコネクテッドカーの通信環境を一元的に管理・運用したい
解決の仕組みKDDIのグローバル通信プラットフォームおよび、同プラットフォーム対応の車載通信機に切り替える通信状態の監視を行う仕組みを構築。それにより高品質で安定した通信をグローバルで提供する。
推進母体/体制マツダ、KDDI、トヨタ自動車
活用しているデータ車両の位置情報や通信状態に関する情報
採用している製品/サービス/技術KDDIのグローバル通信プラットフォーム、同プラットフォーム対応の車載通信機
稼働時期2020年秋以降(新プラットフォーム対応車載通信機を搭載した車両の発売時期)