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メガネスーパーなどのビジョナリーホールディングス、リモートで度付き眼鏡を販売できる視力検査システムを導入

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2020年8月11日

眼鏡チェーン店を展開するビジョナリーホールディングスは、リモートで度付き眼鏡を販売するための視力検査システムを2020年7月27日から導入している。ポータブルな検査機器を客先に送付し顧客自身が視力を測定する。同日に発表した。

 「メガネスーパー」などの眼鏡チェーン店を手掛けるビジョナリーホールディングスが導入したのは、リモートで度付き眼鏡を販売するための視力検査システム。検眼に必要なポータブルな検査キットを送付し、オンライン会議で測定方法などを伝えることで、顧客が来店せずに度付き眼鏡を作れるようにした(図1)。

図1:ポータブル検査キットの利用イメージ

 ポータブル検査キットには、測定機のレフ(他覚的屈折測定機)と、使用中の眼鏡のレンズ度数を測れるレンズメーター、専用ソフトウェアをインストールしたスマートフォン、プリンタが含まれる。これをリモートでの視力検査を望む顧客に送付する。

 検眼時は、顧客自身がポータブル検査キットを使って視力を測定する。その際、同社が「コンシェルジュ」と呼ぶ検査専門スタッフがオンライン会議の「Zoom」を使って測定方法などを指示する。検査時間は、説明や機材の準備を含み約60分だという。測定したデータを使えば、各メーカーのレンズを注文したり、同社のECサイトからフレームを選んだりできる。

 ビジョナリーホールディングスはこれまでも、外出に不安があったり来店が困難だったりする顧客を対象に、出張訪問や店舗への無料送迎、買い物代行、コンタクトレンズの電話やWebでの受注と配送などのサービスを提供してきた。

 2020年6月19日には、オンラインで眼鏡やコンタクトレンズについて相談ができる「お家でコンシェルジュ」サービスを開始した。ただ遠隔では視力測定ができず、新たな度数での眼鏡は作れなかった。今回、ポータブル検査キットにオンライン会議による接客を組み合わせることで、リモートでの検眼を可能にした。

 リモート検眼の利用料は、ポータブル検査キットの往復の送料と、お家でコンシェルジュのサポート費用とで4000円(税別)である。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ビジョナリーホールディングス
業種流通・小売り
地域東京都中央区(本社)
課題来店しなくても新しい度付き眼鏡を販売したい
解決の仕組みポータブル視力検査キットと遠隔接客サービスを組み合わせ、顧客自身が視力を測定できるようにする
推進母体/体制ビジョナリーホールディングス
活用しているデータ視力測定データ、現在使用中の眼鏡の度数
採用している製品/サービス/技術レフ(他覚的屈折測定機)、レンズメーター(現在使用中の眼鏡のレンズ度数を測る機材)、専用ソフトをインストールしたスマートフォン、プリンタ
稼働時期2020年7月27日(サービス開始日)