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スーパーの丸久、非接触での買い物ができる「スマートショッピングカート」を実証実験

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2020年8月7日

山口県を中心にスーパーマーケットを展開する丸久は、顧客が店員と接触せずに買い物ができる「スマートショッピングカート」の実証実験をアルク到津店で2020年7月9日から3カ月間実施する。新型コロナ対策として顧客と店員の接触機会を削減する。2020年7月8日に発表した。

 リテールパートナーズ傘下の丸久は山口県防府市に本部を置く食品や衣料品の小売業者。今回、北九州市にあるスーパーマーケット「アルク到津店」において、非対面・非接触でキャッシュレス決済できる「スマートショッピングカート」の実証実験を開始した(図1)。コロナ禍において、店員と顧客の接触機会を削減し、商品や現金に触れることなく買い物ができるようにする。

図1:バーコードリーダーとタブレット端末を搭載した「スマートショッピングカート」

 実験を開始した2020年7月9日時点で約40台のスマートショッピングカートを導入。3カ月間をかけて運用方法や効果を検証する。

 スマートショッピングカートは、ハンドル部にタブレット端末を備えたカート。買い物客は、購入する商品のバーコードをスキャンしてカートに入れることで、レジでの精算が不要になる。決済には丸久が発行するポイントカードを利用する。タブレット端末にはクーポンを配信し、顧客の買い物体験の向上にもつなげる。

 カートには、トライアルホールディングスグループで小売業向けシステム開発を手掛けるRetail AIが開発したスマートショッピングカートを採用した。トライアルホールディングス自身、2020年7月3日に千葉市でリニューアルオープンした「スーパーセンタートライアル長沼店」で、スマートショッピングカートの実運用を始めたところ。

 今回の実証実験では、丸久とトライアルホールディングスで運用を改善していく予定である。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名丸久
業種流通・小売り
地域山口県防府市(本部)
課題店員と買い物客の接触機会を削減し、非対面で買い物ができるようにしたい
解決の仕組み買い物客がレジを使わずに決済できる「スマートショッピングカート」を導入する
推進母体/体制丸久、Retail AI
活用しているデータバーコードから読み取った商品の情報、クーポン情報
採用している製品/サービス/技術「スマートショッピングカート」(Retail AI製)
稼働時期2020年7月9日から3カ月間(実証実験期間)