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欧州最大の花き卸のDutch Flower Group、生産性向上のために複数子会社の経営管理基盤を統合

DIGITAL X 編集部
2020年8月11日

オランダの花き卸大手のDutch Flower Group(DFG)は、花きの流通から小売までのビジネスプロセスを自動化し生産性を高めるために経営基盤を刷新しERP(Enterprise Resources Planning)を導入した。システムを提供した米Inforの日本法人が2020年7月21日に発表した。

 Dutch Flower Group(DFG)は、欧州最大手の花き卸。子会社に小売企業を持ち、毎週平均して7万5000本の花、1000万の花束、1000万本の植物を消費者に届けているという。従業員数は4600人で、2019年の売上高は16億ユーロ超だった。

 今回、小売り子会社を含めた花き流通の自動化と生産性の向上を目的に、経営基盤を刷新した。子会社のビジネスプロセスの90%を自動化し、これまで表計算ソフトを使っていた手作業を削減するとともに、物流と財務管理を統合することで廃棄ロスを削減し資源の有効活用を目指す。

 新しい基盤を導入したのは、Bloom-Green Partners、Van Dijk Flora、Superflora、JZ flowersの4社。花束を構成する花の種類は非常に多く、業界固有の複雑性に対処するために、業務プロセスも複雑になり、既存システムでは対応が難しくなっていた。

 DFGが経営基盤に採用したのは、流通・卸売業界向けERP(Enterprise Resources Planning)である「Infor CloudSuite M3」(米Infor製)。業界に特化していることと実績などを評価した。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名オランダDutch Flower Group
業種流通・小売
地域オランダ・アースメール(グループ本社)
課題商品の種類が増え業務プロセスが複雑化し既存システムではこれからの企業経営を支えられなくなってきた
解決の仕組み流通・卸売業界に特化したERPシステムを使って、ビジネスプロセスの90%を自動化し、業務プロセスの効率化を図る
推進母体/体制Dutch Flower Group、Bloom-Green Partners、Van Dijk Flora、Superflora、JZ flowers、米Infor
活用しているデータ生産・販売・物流など生産管理の情報、財務情報
採用している製品/サービス/技術「Infor CloudSuite M3」(米Infor製)
稼働時期2020年6月25日(オランダでの導入発表時期)