• UseCase
  • 公共

岡山県西粟倉村、地域課題の解決に向け村全体を検証の場に

DIGITAL X 編集部
2020年8月13日

岡山県英田郡西粟倉村が、村の課題を解決する新技術の開発と実証事業に、企業や研究機関と共同で2020年7月1日から取り組んでいる。村全体を検証の場に位置付ける。2020年7月22日に発表した。

 岡山県英田郡の西粟倉村が、村の課題解決を目的とした新技術の研究開発および地元と連携した実証事業に取り組んでいる。企業や研究機関とプロジェクトを組んで進める考えで、そのために「一般社団法人西粟倉むらまるごと研究所」を2020年7月1日に、企業や研究機関などと共同で設立した。

 設立時の参画企業は、アジア航測岡山営業所、大林組、システム・リサーチ、ジツタ、ジツタ中国、スタジオ・ゲンクマガイ、精密林業計測、New Stories、Nest、百森、三井住友信託銀行、ようび、の12法人・団体である。

 研究対象として2020年度はまず、地域資源など村内にあるデータを調査し、整理・分析する。そこから地域資源に関する課題の抽出と、取得したデータのオープンデータ化に取り組む。

 加えて、体力的負担が大きい草刈り作業にテクノロジーを活用する方法を検討。子どもや高齢者の自由な移動を可能にする「地産地消モビリティ」の開発も進める。

 研究活動の創出と持続性を高めるために、資金および人材の獲得も進める。研究者と地域資源および地域企業とのマッチングを支援するほか、研究者の生活・研究環境を整備したり人的ネットワークを構築したりすることで、研究基盤の安定化を図る。

 コワーキングおよび研修施設として、旧JA建物を2020年度中に改修し開所する予定だ。

 そのうえで今後は、道路や住宅、エネルギーやゴミ、福祉、発酵などの分野を対象に研究範囲を広げたい考えだ。定期的なオンラインイベントやアイデアソンなどの開催も計画している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名岡山県英田郡西粟倉村
業種公共
地域岡山県英田郡西粟倉村
課題地域が抱える課題をテクノロジーを用いて解決したい
解決の仕組み企業や研究機関とプロジェクトを組んで、村の課題解決を目的とした新技術の研究開発および実証を進める
推進母体/体制岡山県英田郡西粟倉村、西粟倉むらまるごと研究所に資金の拠出や寄付を行った法人・団体(アジア航測、大林組、システム・リサーチ、ジツタ、ジツタ中国、スタジオ・ゲンクマガイ、精密林業計測、New Stories、Nest、百森、三井住友信託銀行、ようび)
活用しているデータ村内にある多種多様なデータ
採用している製品/サービス/技術――
稼働時期2020年7月1日(西粟倉むらまるごと研究所の設立日)