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日本生命保険、テレワーク進める営業担当者のスキル支援策をスマホアプリで提供

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2020年8月19日

日本生命保険は、外回りが多い営業担当者のスキル向上の支援策として複数のスマートフォン用アプリケーションを導入した。そのために法人向けスマートフォンを刷新し、約5万台を配付する。外出先から社内への問い合わせ対応やオンライン学習などを可能にする。導入を支援した富士通が2020年8月12日に発表した。

 日本生命保険が営業担当者を対象に導入したスマートフォン用アプリケーションは、チャットボットやスキル向上のためのオンライン教育、営業支援アプリなど。営業活動の高度化と効率化を推進するのが目的だ。

 チャットボットは、これまで社内の担当者に確認していた商品や契約内容を自動で回答するもの。営業担当者の利便性向上と効率化を図る。ルールベースの判断と機械学習を組み合わせたAI(人工知能)により、教師データが少なくても既存のFAQ(良くある質問と回答)データを学習し、回答するという。

 オンライン学習では、教育用コンテンツのほかに、AIを相手にしたロールプレイング演習や、デジタル朝礼などを用意する。テレワークを推進するなかで、空き時間を利用したスキルアップやチームビルディングの強化を期待する。

 営業支援アプリでは、外出先からのスケジュール調整や業務状況の共有、顧客とのアポイントを可能にする。

 これらアプリの利用環境として、全国の営業担当者にスマートフォン約5万台を配付する。これまで利用していた携帯電話を、業務向けサービスを搭載した法人向けスマートフォンに刷新し効率化を図る。すでに利用しているタブレット端末と併用する。

 チャットボットには、「Customer Engagement Solution CHORDSHIP powered by Zinrai」(富士通製)を、オンライン教育には「FUJITSU Finplex Advanced Teaming Experience Service powered by UMU」(同)を、それぞれ採用。スマートフォンには、「FUJITSU Smartphone ARROWS M359」(富士通コネクテッドテクノロジーズ製)を採用している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名日本生命保険
業種金融・保険
地域大阪市(本社)
課題テレワークを推進している全国の営業担当者の業務効率を高めるとともに、個々人の顧客対応のスキルアップを図りたい
解決の仕組み社内への問い合わせを自動化するチャットボットの導入や、オンライン教育の充実を図る。それらを利用するために法人向けスマートフォンを利用する
推進母体/体制日本生命保険、富士通
活用しているデータ商品情報、契約情報、FAQデータ、スケジュール情報など
採用している製品/サービス/技術AIチャットボット「Customer Engagement Solution CHORDSHIP powered by Zinrai」および教育サービス「FUJITSU Finplex Advanced Teaming Experience Service powered by UMU」(いずれも富士通製)、法人向けスマートフォン「FUJITSU Smartphone ARROWS M359」(富士通コネクテッドテクノロジーズ製)
稼働時期2020年8月