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東亜石油、10万件超の設備資産を一元管理しデジタルな競争力を強化
2020年8月24日
東亜石油が、新設備保全管理システムを2020年6月8日から稼働させている。保全データを活用した設備保全の信頼性向上と効率化を進め、デジタルをテコにした競争力強化を図るのが狙い。システムの導入を支援した日本IBMとエクサが2020年8月20日に発表した。
東亜石油がデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みを推進している。その一環として2020年6月8日に、新しい設備保全管理システムを稼働させた。約10万1500件におよぶ設備資産を一元管理し、保全データを活用した設備の信頼性強化や保全業務の効率化を図る。これまでは、設備機器データや保全データが点在していた。
新システムでは、メンテナンス状況の見える化や、設備保全の属人化の抑止に取り組む。作業の進捗や実績、保全計画やリスク、コスト等を踏まえた中長期保全計画を立案することで、データに基づく競争力の強化を進める。保全計画や予算計画の立案に要する時間の短縮も期待する。
資材の入出庫や在庫管理はバーコードで管理する。資材や予備品在庫管理など発注管理の効率化も図る。電子承認機能により、従来は紙ベースだった承認プロセスなどの業務効率化も実現した。
新しい設備保全管理システムには、資産管理パッケージ「IBM Maximo」(米IBM製)を採用した。ステムの導入では、システムインテグレーターのエクサが要件定義からシステム構築、安定稼働までをサポートした。
企業/組織名 | 東亜石油 |
業種 | 製造 |
地域 | 川崎市(本社) |
課題 | 約10万1500件の設備資産に関するデータが点在し、保全業務を信頼性向上や効率化の推進を妨げていた |
解決の仕組み | 設備機器データおよび保全データを一元管理し、メンテナンス状況の見える化や、設備保全の属人化の抑止に取り組み、データに基づき中長期の保全計画を立案する |
推進母体/体制 | 東亜石油、日本IBM、エクサ |
活用しているデータ | 設備機器データ、保全の計画や履歴情報など |
採用している製品/サービス/技術 | 資産管理パッケージ「IBM Maximo」(米IBM製) |
稼働時期 | 2020年6月8日 |