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十六銀行、営業時の面談内容をテキスト化するスマホ用音声認識アプリを導入

DIGITAL X 編集部
2020年9月7日

十六銀行は、営業担当者の顧客との面談内容を音声認識によってテキスト化するスマートフォン用アプリケーションを導入した。面談記録作成の負荷を減らし顧客と向き合う時間を増やすのが狙い。アプリを開発したインテックが2020年8月28日に発表した。

 十六銀行が導入したのは、音声をリアルタイムにテキスト化するスマートフォン用の音声認識アプリケーション(図1)。顧客との面談終了直後に面談記録を作成できるため、業務効率に加え正確性も高まるとする。スマホアプリにより外出先でも面談記録を作成することで、顧客訪問により多くの時間が割けると期待する。

図1:音声認識アプリケーションが会話内容をリアルタイムにテキスト化する

 営業担当者は音声認識アプリを起動し顧客と対話する。音声認識エンジンが会話内容をリアルタイムにテキスト化する。業界用語や商品名などを登録することで音声認識率を高めている。音声データはサーバー内には保存しないためセキュリティも高いとしている。

 同アプリは、音声認識エンジン「AmiVoice」(アドバンスト・メデイア製)を使ってインテックが開発した。十六銀行が導入している金融機関向けCRM(顧客関係管理)システム「F3(エフキューブ)」(インテック製)と連携している。F3と連携する音声認識アプリの採用は十六銀行が初めてという。

 十六銀行は今後も、デジタル技術を活用して業務プロセスを再構築し、顧客と向き合う時間を創出し、多様化・高度化する顧客ニーズに対応していく考えだ。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名十六銀行
業種金融・保険
地域岐阜市(本社)
課題銀行員の顧客との面談記録作成作業を効率化し、顧客訪問により多くの時間を割り当てたい
解決の仕組み音声認識機能を搭載したスマートフォンアプリを導入し対話内容をテキスト化することで、面談記録の作成時間を短縮する
推進母体/体制十六銀行、インテック、アドバンスト・メディア
活用しているデータ銀行員と顧客との会話データ
採用している製品/サービス/技術スマートフォン用音声認識アプリケーションおよび金融機関向けCRM「F3」(いずれもインテック製)、音声認識エンジン「AmiVoice」(アドバンスト・メディア製)