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セブン銀行、住所変更手続きをチャットボットとRPAにより無人対応する実証実験
2020年9月8日
セブン銀行は、顧客の住所変更に伴う手続きをチャットボットとRPA(Robotics Process Automation)を組み合わせて無人で対応する仕組みの実証実験を2020年8月17日から始めている。オペレーターの対応時間外でも本人確認から手続き完了までを無人で処理する。システムを提供するモビルスおよび米UiPath日本法人が2020年8月31日に発表した。
セブン銀行が実証するのは、本人確認から住所変更手続きまでを無人で対応する仕組み(図1)。住所変更に24時間365日対応することで、客の利便性向上とオペレーターの業務効率化を図る。操作性や処理時間、セキュリティなどを検証し本格導入を目指す。実証期間は2020年8月17日から9月下旬を予定する。
無人対応のために、AI(人工知能)チャットボットとRPA(Robotic Process Automation)を連携させる。まずチャットボットが、顧客本人しか知り得ない情報を元に本人確認をする。顧客はIDやパスワードを入力する必要はない。
そこからチャットボットは顧客と、氏名や新住所、連絡先などをやり取りする。それら情報を元にRPAが勘定系の業務システムと連携し、住所変更手続きまでを実行する。取り扱う情報はすべて暗号化することでセキュリティを確保したとしている。
セブン銀行は以前からチャットボットによる問い合わせ窓口を開設してきた。ただ住所変更手続きでは、オペレーターとのやり取りをするか、ID/パスワードを入力するダイレクトバンキングでオンライン手続きをする必要があった。
今回の仕組みでは、AIチャットボットに「mobiAgent」(モビルス製)を、RPAには「UiPath Orchestrator」(米UiPath製)のSaaS(Software as a Service)版を採用している。
企業/組織名 | セブン銀行 |
業種 | 金融・保険 |
地域 | 東京都千代田区(本社) |
課題 | 顧客が24時間365日、ID/パスワードの入力なしに住所変更を手続きできるようにしたい |
解決の仕組み | チャットボットとRPA(Robotic Process Automation)を連携させ、チャットボットで本人確認し、住所変更に必要な情報をRPA経由で基幹システムに投入する |
推進母体/体制 | セブン銀行、モビルス、米UiPath |
活用しているデータ | 顧客の氏名や住所、本人しか知り得ない情報、変更後の住所など |
採用している製品/サービス/技術 | AIチャットボット「mobiAgent」(モビルス製)、RPA「UiPath Orchestrator」(米UiPath製)のSaaS版 |
稼働時期 | 2020年8月17日~9月下旬(実証実験期間) |