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横浜ゴム、輸送事業者がタイヤをオンラインで点検・管理できる管理サービスを開始
2020年9月11日
横浜ゴムは、輸送事業者が安全運行やコスト削減のためにタイヤの状況をオンラインで点検・管理できるサービスを2020年9月10日から提供する。そのために、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)技術を利用したタイヤマネジメントシステムを刷新した。2020年9月1日に発表した。
横浜ゴムの「T.M.S(ティーエムエス)」は、タイヤに関するデータをIoT(Internet of Things:モノのインターネット)技術を利用して取得し、摩耗予測や効率的なタイヤの運用プランを提案するサービス(図1)。今回、同システムを刷新し、これまでのヨコハマタイヤの販売店スタッフに加え、タイヤのユーザーである輸送事業者が直接データにアクセスし、タイヤの点検情報などを確認できるようにした。
これに合わせて、トラック・バス用のタイヤ空気圧モニタリングシステム「HiTES4(ハイテスフォー)」の最新版も発売した。HiTES4はT.M.Sと連携し、車両情報や装着タイヤ情報、タイヤ点検情報などをリアルタイムに解析。空気圧や温度が一定の値に達した際にはアラートを発する。
T.M.SとHiTES4を連携させることで、輸送事業者の運行・整備管理者は、専用のWebページからタイヤ内部の空気圧・温度をスマートフォンやタブレットからも確認できる(図2)。スマホと連携するデプスゲージ(タイヤの溝の深さを測る機器)を使えば、タイヤの溝の深さを自動入力でき、点検業務の効率化が図れる。
横浜ゴムは、中期経営計画でタイヤ生産財事業を次の100年の収益の柱とすることを掲げ、トラック・バス用タイヤの拡販に取り組んでいる。T.M.SおよびHiTES4の刷新は、その取り組みの1つ。
なおT.M.Sの開発は、日本ユニシスおよび京都機械工具と共同で進めた。
企業/組織名 | 横浜ゴム |
業種 | 製造 |
地域 | 東京都港区(本社) |
課題 | タイヤ生産財事業を次の100年の収益の柱とするために、トラック・バス用タイヤを拡販したい |
解決の仕組み | 輸送事業者にタイヤマネジメントシステムを使ったサービスを提供し、タイヤの点検業務を容易にすることで安全運行やコスト削減に貢献する |
推進母体/体制 | 横浜ゴム、日本ユニシス、京都機械工具 |
活用しているデータ | トラック・バスの車両基本情報、装着タイヤ情報、タイヤ点検情報 |
採用している製品/サービス/技術 | タイヤの溝の深さ情報の自動入力技術(京都機械工具)、IoT技術、GPS(全地球測位システム)技術など |
稼働時期 | 2020年9月10日(T.M.Sの新サービス開始時期) |