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パナソニック、顧客接点の拡充を目的にカスタマーセンターのバーチャル版を開設
パナソニックでB2B(企業間)事業を担当するコネクティッドソリューションズ社が、顧客向けのプレゼン施設「カスタマーエクスペリエンスセンター」のバーチャル版を開設した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けた顧客接点をCOVID-19以前と同程度に維持するのが狙い。2020年9月9日に発表した。
パナソニックのコネクティッドソリューションズ社(CNS社)は、B2B(企業間)事業におけるサービス展示やプレゼンテーション/会議用の施設「カスタマーエクスペリエンスセンター」(CXC)を本社ビルに置いている。今回、CXCのバーチャル版を開設した(図1)。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で減少した顧客接点を拡充するのが目的だ。
CXCは、COVID-19の影響で一時閉鎖していた。再開後の訪問者数は、従来は1カ月平均70社程度だったものが40社程度にまで落ち込んでおり、対面でのコミュニケーション不足が営業現場の課題になっている。Web会議などは実施しているものの、顧客の反応がわかりづらく、事前に設定したアジェンダ以外の話ができずに顧客の興味・関心が引き出せなくなってきているからだ。
バーチャル版のCXCは、3D(3次元)空間にリアルのCXCを再現したもの。リアルなCXC同様に顧客は、3D空間を進みながら、展示しているサービスを確認したり、営業から説明を受けたりできる。サービスの動作も確認できる。利用時は顧客が事前に問い合わせる必要がある。まずWeb会議に参加し、営業担当者がバーチャルCXCに案内する。
CNS社は、バーチャルCXCにより、顧客接点をCOVID-19の拡大前と同程度に維持するとともに、顧客の利便性の改善を図る。今後は、オフラインで実機やサービスを体験したい顧客に対しても、まずはバーチャルCXCでの体験をうながし、その後に幅広いディスカッションや検討につなげたい考えだ。
企業/組織名 | パナソニック コネクティッドソリューションズ社 |
業種 | 製造 |
地域 | 東京都中央区(本社) |
課題 | COVID-19の影響で、顧客接点の場であるカスタマーエクスペリエンスセンター(CXC)の訪問社数が減少し、営業現場で対面でのコミュニケーション不足が起こっている |
解決の仕組み | CXCを3Dで再現したバーチャル版を開設し、オンラインでもリアルと同様の体験ができるようにする |
推進母体/体制 | パナソニック コネクティッドソリューションズ社 |
活用しているデータ | 3D空間に再現したCXC情報 |
採用している製品/サービス/技術 | 3D技術 |
稼働時期 | 2020年9月9日 |