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大日本住友製薬、医薬情報担当者と医療関係者のコミュニケーション基盤をXR技術を使って構築へ

DIGITAL X 編集部
2020年10月2日

大日本住友製薬は、医薬情報担当者(MR)と医療関係者のコミュニケーションを円滑にするための基盤構築に取り組む。XR(xReality)技術を使って、医薬品を解説したり、バーチャル空間でのコミュニケーションスペースを利用したりできるようにする。2020年9月18日に発表した。

 大日本住友製薬が構築するのは、医薬情報担当者(MR)と医療関係者のコミュニケーションのための基盤。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で対面による医療関係者への情報提供活動が困難になっていることから、XR(xReality)技術を使ったコミュニケーションを実現する。2020年度中にも、医療関係者への情報提供活動に試験的に適用する予定だ。

 具体的には、(1)スマートグラスで利用可能な医薬品などの製品解説コンテンツと、(2)オンラインでの説明会や講演会などのバーチャルコミュニケーションスペースを実現する(図1)。

図1:医薬品などの製品解説コンテンツ(左)とバーチャルコミュニケーションスペースのイメージ

 解説コンテンツでは、3D映像で医薬品などを説明することで、大日本住友製薬のMRと医療関係者とのコミュニケーションを円滑にする。バーチャルコミュニケーションスペースでは、VR(仮想現実)デバイスを使い、医療関係者が場所や地理的な制限なしに説明会や講演会に参加できるようにする。

 大日本住友製薬はすでに、2020年6月に発売した非定型抗精神病薬「ラツーダ」関連の講演会において、3D映像をスマートグラス「NrealLight」(中nreal製)を使って医療関係者に紹介している(図2)。

図2:スマートグラス「NrealLight」

 コミュニケーション基盤の構築は、nrealと戦略的パートナーシップを締結しているKDDIと共同で取り組む。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名大日本住友製薬
業種医療・健康
地域大阪市(本社)
課題コロナ禍においても医療関係者と円滑なコミュニケーションを実現したい
解決の仕組みXR技術を使った医薬情報担当者と医療関係者間のコミュニケーション基盤を構築する
推進母体/体制大日本住友製薬、KDDI
活用しているデータ3D映像による医薬品などの製品解説コンテンツ、バーチャル空間で実施する説明会や講演会の内容
採用している製品/サービス/技術スマートグラス「NrealLight」(nreal製)を含めたXR技術
稼働時期2020年度中の試験適用を予定