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食品スーパーの紀ノ國屋、無人決済の小型スーパーを東京・目白駅改札外で開店

DIGITAL X 編集部
2020年10月5日

食品スーパーの紀ノ國屋は、無人決済システムを導入した小型スーパーマーケットをJR東日本の目白駅改札外に2020年10月16日にオープンさせる。会計の待ち時間をなくして顧客の利便性を高めるともに、オペレーションコストの低減を目指す。2020年9月24日に発表した。

 食品スーパーの紀ノ國屋が2020年10月6日にオープンするのは、小型のスーパーマーケット「KINOKUNIYA Sutto(キノクニヤ スット) 目白駅店」(図1)。JR東日本の山手線目白駅(東京・豊島区)の改札外で、既存店を無人決済システムを導入してリニューアルした。同社初の無人決済による小型スーパーになる。

図1:小型のスーパーマーケット「KINOKUNIYA Sutto(キノクニヤ スット) 目白駅店」の外観(左)と内観(右)

 小型スーパーSuttoのコンセプトは「スッと寄るだけで楽しい紀ノ国屋」。無人決済システムを導入した新業態で、同社が品ぞろえでこだわった商品を「スッと気軽に購入できる」ことを目指す。

 駅改札外の立地のため、朝の通勤時間帯や、時間に余裕のない移動の合間でも、会計の待ち時間をなくして顧客の利便性を高める。同時に、省人化によるオペレーションコストの削減を図る。

 KINOKUNIYA Suttoでは、顧客は専用ゲートを通って店内へ進む。手に取った商品は、カメラなどがリアルタイムに認識する(写真1)。出口ではタッチパネルディスプレイに商品と購入金額が表示されるので、それを確認し、交通系ICカードまたはクレジットカードで決済する。商品スキャンや、スマートフォンアプリなどへの事前登録は不要である。

写真1:専用ゲートを通過し、欲しい商品を手に取っていく

 無人決済のシステムには、無人決済店舗の事業化を進めるTOUCH TO GO製の仕組みを採用した。TOUCH TO GOは、JR東日本でベンチャー企業との共創などを推進するJR東日本スタートアップとサインポストの合弁会社である。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名紀ノ國屋
業種流通・小売り
地域東京都豊島区(KINOKUNIYA Sutto目白駅店)
課題混雑解消のために精算に掛かる時間を短縮すると同時に、店舗のオペレーションコストを削減したい
解決の仕組みカメラ画像から購入商品を特定できる無人決済システムを導入し、交通系ICカードまたはクレジットカードで決済する
推進母体/体制紀ノ國屋、TOUCH TO GO
活用しているデータ店舗の商品情報など
採用している製品/サービス/技術無人決済システム(TOUCH TO GO製)
稼働時期2020年10月16日