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富山市、顔認証システムを使った決済サービスを実証実験
2020年10月12日
富山市は、顔認証技術を使った決済システムや各種サービスの実証実験を2020年10月1日に開始した。富山市内の観光施設や飲食店に顔認証による決済システムを導入し観光体験の向上を目指す。システムを構築したNECが同日に発表した。
富山市の「富山市 顔認証システム社会実験」では、顔認証技術を使った決済システムや、サイネージ体験などを実証実験する(図1)。観光客の利便性を高めると同時に、先進技術の採用による地域全体の活性化にもつなげたい考えだ。実験は2020年10月1日から2021年3月31日まで実施する。
実証実験では、顔認証技術を使って取得した生体認証データを共通IDとして利用し、富山市中心市街地と岩瀬地区の店舗30カ所で顔認証決済やサイネージ体験などのサービスを順次導入する。住民や観光客は、スマートフォンで自分の顔画像やクレジットカードなどの情報を登録し、市内の飲食店や観光施設などに設置されたタブレット端末に顔を向けて顔認証決済を利用する(写真1)。
富山市では、急速な少子高齢化や人口減少社会の到来を見据え、観光のみならず、経済や社会、文化などの面で「選ばれるまち」を目指し、戦略的な観光振興に取り組んでいる。
顔認証決済システムは、NECが生体認証技術「Bio-Idiom」を使って構築した。
企業/組織名 | 富山市 |
業種 | 公共 |
地域 | 富山市 |
課題 | 観光振興のために安全かつ快適な観光体験を提供したい |
解決の仕組み | 顔認証技術を使って非接触で安全に決済できる顔認証決済システムを市内の店舗や施設に導入する |
推進母体/体制 | 富山市、NEC |
活用しているデータ | 顔情報、クレジットカードの情報 |
採用している製品/サービス/技術 | 顔認証決済システム(NEC製) |
稼働時期 | 2020年10月1日~2021年3月31日(実証実験期間) |