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給食事業の米チャートウェルズ、米ヒューストン大にレジなし店舗を開店

DIGITAL X 編集部
2020年10月21日

米国で給食事業を展開するChartwells Higher Education(チャートウェルズ)は2020年10月8日、米ヒューストン大学のキャンパス内で、レジなし店舗をオープンした。商品を手に店を出れば精算が完了する。システムを提供した米スタンダード・コグニションが同日に発表した。

 米Chartwells Higher Education(チャートウェルズ)は、大学などを対象に給食事業を手掛ける企業。このほど、米ヒューストン大学のキャンパス内に、レジなしで精算ができる小売店舗「Market Next」をオープンした(図1)。コロナ禍にあっても学生が非接触で買い物ができるようにする。

図1:米ヒューストン大学のオープンした「Market Next」の店内。買い物客と商品をカメラが撮影し、AI(人工知能)とマシンビジョンの技術を使い両者を関連づける

 Market Nextでは、飲料やサンドイッチを24時間営業で販売する。学生は店内に入り、買いたい商品を手に取って、そのまま店を出ればよい。精算のために、商品スキャンや支払いのために並ぶことは不要だ。記録では、入店から買い物完了まで最短で2.3秒だったという。

 導入したレジなし精算システム(スタンダード・コグニション製)では、店舗の天井にカメラを設定し、撮影した画像をAI(人工知能)およびマシンビジョンソフトウエアを分析することで、生体認証なしに買い物客と商品を関連づける。

 チャートウェルズはモバイル注文アプリを用意しており、スタンダード・コグニションのプラットフォームと統合することで、シームレスな決済を実現しているという。

 チャートウェルズのオペレーション担当副社長であるデービッド・リドル氏は今回の取り組みについて、「Market Nextはショッピングの未来だ、学生たちが買い物を完了すまでの行為を可能な限り簡単、安全、そして便利にできた」と述べている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名チャートウェルズ
業種流通・小売り
地域米ニューヨーク州ライブルック(本社)
課題学校内の小売店でコロナ禍での学生の買い物を安全・便利にしたい
解決の仕組みレジなし精算システムを導入し、非接触で買い物ができるようにする
推進母体/体制チャートウェルズ、スタンダード・コグニション、
活用しているデータカメラで撮影した買い物客と商品の情報
採用している製品/サービス/技術AIおよびマシンビジョンソフトウエア(いずれもスタンダード・コグニション製)
稼働時期2020年10月(米ヒューストン大での店舗オープン時期)