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東芝コンシューママーケティング、訪問修理をAR技術で遠隔支援する実証実験

DIGITAL X 編集部
2020年10月29日

東芝コンシューママーケティングは、客先を訪問修理する作業員を熟練者がAR(拡張現実)技術を使って遠隔で支援するシステムの実証実験を2021年1月に開始する。訪問時の修理作業時間の短縮と熟練者の技術共有を図る。システムを提供するダットジャパンが2020年10月16日に発表した。

 東芝コンシューママーケティングが取り組むのは、訪問修理作業にあたる作業員をAR(拡張現実)技術を使って支援する仕組みの実証実験(図1)。経験の浅い作業員を熟練者が遠隔から支援し、修理作業の短縮を図る。支援結果を動画マニュアル化し、教育にも利用する考えだ。

図1:遠隔支援システムの全体像

 遠隔支援システムでは、現場の作業員が撮影したライブ映像を遠隔地のPC画面に表示する。熟練者は、PCの画面に表示されたARモデルをタッチパネルやマウス、モーションセンサーなどを使い操作し、その動作をライブ映像と合成して作業員のスマートフォンなどに送信する。作業員は、映像に合成されたARモデルの作業指示を見ながら修理を進める(図2)。

図2:熟練技術者が、遠隔で作業員とライブ映像を共有して作業を指示する

 実証実験では、遠隔修理支援システムの「どこでも君・修理」(ダットジャパン製)を利用する。PCをサーバーとし、PC画面に表示したARモデルの操作を動画に合成し、作業員のデバイスとP2P(Peer to Peer)で通信する。熟練者の指示内容を編集し、動画マニュアルも作成できるという。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名東芝コンシューママーケティング
業種サービス
地域川崎市(本社)
課題経験が浅い技術者であっても訪問修理の作業時間を短縮できるようにした
解決の仕組み熟練者が遠隔で現場の作業員をAR(拡張現実)技術を用いて支援する
推進母体/体制東芝コンシューママーケティング、ダットジャパン
活用しているデータ作業現場のライブ映像および熟練者の指示内容
採用している製品/サービス/技術遠隔修理支援システム「どこでも君・修理」(ダットジャパン製)
稼働時期2021年1月(実証実験の開始時期)