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ジヤトコ、自動車部品の開発要件と成果物の管理をグルーバルに展開へ

DIGITAL X 編集部
2020年10月30日

自動車部品メーカーのジヤトコは、自動車部品の開発要件および成果物を管理するために、品質管理システムをグローバルな開発拠点に本格導入する。設計品質の向上や開発コストの削減、市場投入までの時間短縮を図るのが目的だ。2020年10月23日に発表した。

 ジヤトコは、自動車部品の開発要件と成果物を管理する品質管理システムを日本の開発拠点に導入。2020年10月からグローバルな開発拠点への本格展開を始めている。設計品質の向上や手戻りの減少による開発コストの削減、出荷までの時間短縮を図る。

 新システムでは、要求・要件とベースラインを管理する。要求・要件管理では、要求や仕様を可視化することで、その関係性を定義し、設計工程における確実なトレーサビリティを実現する。要求の抜け/漏れや担当者間の認識違いを防ぐことで設計品質を高められるとする。

 ベースライン管理では、業務フローをテンプレート化し、フローに従って時系列に開発成果物を格納することで、手配時に開発成果物を確実に残す仕組みを実現する。開発中の成果物の状況をリアルタイムに確認可能にすることで、成果物を次の開発時に効率的に再利用できるようにする。不具合の発生時の対応も迅速化を図る。

 要求・要件管理には、「IBM Engineering Requirements Management DOORS」を、ベースライン管理では「IBM Engineering Workflow Management」(いずれも米IBM製)をそれぞれ採用した。両システムを含めたエンジニアリング手法を展開することで、ジヤトコは約50%の手戻り率の改善を見込んでいる。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ジヤトコ
業種製造
地域静岡県富士市(本社)
課題グローバル開発における設計品質の向上と開発コストの削減を図りたい
解決の仕組み要求・要件管理およびベースライン管理をシステム化し、設計品質の向上と手戻りの減少による開発コストの削減を図る
推進母体/体制ジヤトコ、日本IBM
活用しているデータ製品の設計情報
採用している製品/サービス/技術「IBM Engineering Requirements Management DOORS」、「IBM Engineering Workflow Management」(いずれも米IBM製)
稼働時期2020年10月(グローバル開発拠点への展開時期)