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フルテック、IoT技術を使って自動ドアの遠隔保守サービスを開発

DIGITAL X 編集部
2020年11月4日

自動ドア装置を販売・施工するフルテックは、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)技術を使った自動ドアの遠隔モニタリングシステムを開発した。2021年1月から、新たな自動ドアの遠隔保守契約サービスに組み込んで提供する。2020年10月26日に発表した。

 フルテックが開発したのは、自動ドアの個別情報や安全運行にかかわる39項目のデータを遠隔モニタリングするシステム(図1)。自動ドア遠隔保守契約サービス「Fi-R」として2021年1月から提供する予定だ。故障発生時の迅速な対応や予知保全が可能になるという。

図1:遠隔モニタリングシステムを使用した自動ドアの遠隔保守サービスの構成図

 Fi-Rでは、自動ドアの遠隔モニタリングの結果を、毎月レポートにして利用者にメールで配信する。これにより、従来の保守契約プランと比較して、年間3〜4回の定期点検の回数を年1回に削減できるとしている。

 Fi-Rに用いる自動ドアの遠隔モニタリングシステムは、センサーを開発・販売するオプテックスが提供する「自動ドアデータプラットフォーム」を使って開発した。Fi-Rは、同プラットフォームを採用したサービスの第1号事例になる。

 自動ドアデータプラットフォームは、CAN(Controller Area Network)通信を用いた自動ドアシステムにIoT(Internet of Things:モノのインターネット)技術を組み合わせた。データ伝送用ゲートウェイ、設定用アプリケーション、各種データ保存サーバーで構成されている。自動ドア本体やセンサーなどの接続機器の稼働状態、開閉回数などのデータを取得し、異常や故障を監視する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名フルテック
業種製造
地域北海道札幌市
課題自動ドアの故障発生時の即時対応に加え、構成部品の予兆保全を実現したい
解決の仕組みIoT技術を用いて自動ドアの稼働データを取得し、リアルタイムに自動ドアの異常や故障を監視する
推進母体/体制フルテック、オプテックス
活用しているデータ自動ドア本体やセンサーなどの接続機器の稼働状態、開閉回数などのデータ
採用している製品/サービス/技術自動ドアデータプラットフォーム(オプテックス製)
稼働時期2021年1月(自動ドア遠隔保守サービスの開始時期)