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ノジマ、店舗の混雑状況や密集の回避にIoTセンサーの利用を検証

DIGITAL X 編集部
2020年11月11日

家電量販店のノジマが、店舗の混雑状況をIoT(Internet of Things:モノのインターネット)センサーを使って可視化する仕組みの検証を2020年10月28日に開始した。顧客の動線や滞在時間を把握し、混雑や密集を回避して安全な店舗運営につなげたい考えだ。同日に発表した。

 ノジマは、コロナ禍における安全な店舗運営に向けて、混雑や密集を回避できるよう店内の人の動きを把握したい考え。そこで神奈川県横須賀市内のノジマ横須賀店(nojimaモール2階)において、店舗の混雑状況をIoT(Internet of Things:モノのインターネット)センサーを使って可視化する仕組みを2020年10月28日~12月31日にかけて実地検証する。

 検証するのは、(1)人通りが多い動線の発見、(2)売り場ごとの集客状況や滞在時間の分析、(3)来店者への店舗内の混雑状況や今後の混雑予測情報の発信である(図1)。

図1:来店者に対する混雑状況の情報発信イメージ

 モール内の売り場やテナントの混雑時間帯や混雑個所を特定し、通路の幅を広げたり、閑散個所でイベントを開いたりと、密集を回避する売り場づくりにつなげる。店内の混雑状況を発信することで、安心して来店できる店舗運営を目指す。

 ノジマは、今回の検証結果を踏まえ、ノジマの各店舗やnojimaモール横須賀のテナントなどにIoTセンサーの導入拡大を検討していく。

 実地検証は、NTT東日本の神奈川事業部と共同で実施する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ノジマ
業種流通・小売り
地域神奈川県横須賀市(ノジマ横須賀店、nojimaモール2階)
課題新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大するなか、安心・安全な店舗運営を実現したい
解決の仕組み売り場内の混雑状況をIoTセンサーを活用して可視化し、モール内のレイアウトや利用方法を考えたり、混雑状況を来店客に伝え密集を回避する
推進母体/体制ノジマ、NTT東日本神奈川事業部
活用しているデータ来店者の動線や店舗の混雑状況などの情報
採用している製品/サービス/技術IoTセンサー
稼働時期2020年10月28日~12月31日(横須賀店での実証機関)