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大和ハウス工業、ラストワンマイルの課題を解消する近距離モビリティを横浜市で実証実験
2020年11月13日
大和ハウス工業は、郊外住宅地におけるラストワンマイルの移動課題の解決に向けた実証実験を、2020年10月30日から横浜市と共同で実施している。新たな移動手段とともに、持続可能な事業計画を検討する。同日に発表した。
大和ハウス工業が取り組むのは、郊外住宅地におけるラストワンマイルの課題を解消する実証実験(図1)。横浜市栄区に開発した郊外戸建て住宅団地「上郷ネオポリス」に住む65歳以上の住民に、電動車いすの「WHILL」を貸し出す。自由に利用してもらうなかで利用者の行動変容について調査する。
横浜市内の多くの郊外住宅地では、住民の高齢化に伴い、自宅からバス停やコンビニなどへのラストワンマイルの移動が課題になり、外出の機会を妨げているという。そのため実証では、だれもが自由に移動手段を選択できるまちの実現や、コロナ禍でも安心して外出できるツールの実用化に向けた事業計画を検討する。
実証実験では、近距離モビリティの検証に向けて、WHILLのシェアリングサービスも実施する。上郷ネオポリスまちづくり協議会と連携して、「野七里テラス」を拠点に進める。
2020年11月1日から12月23日にかけては、上郷ネオポリス地域内に電動カートを巡回させるデマンド型運行を実施し、グリーンスローモビリティの可能性を探る。
大和ハウス工業は今後、グリーンスローモビリティなどの新たなモビリティに対する意識・ニーズの把握とシェアリング実証を通じて持続可能な移動手段の事業計画を構築する予定である。
上郷ネオポリスにおける成果については、同様の課題を抱えている市内郊外住宅団地に横展開し、横浜市が推進している「SDGs未来都市・横浜」の実現を後押しする。
企業/組織名 | 大和ハウス工業 |
業種 | 製造 |
地域 | 横浜市栄区(上郷ネオポリス) |
課題 | 郊外の住宅地では住民の高齢化に伴い、自宅からバス停や店舗までのラストワンマイルの移動が困難になっている |
解決の仕組み | 近距離モビリティのWHILLおよびグリーンスローモビリティなどの新たなモビリティを住民の移動手段として利用する |
推進母体/体制 | 大和ハウス工業、横浜市 |
活用しているデータ | WHILL利用者の行動に関する情報 |
採用している製品/サービス/技術 | WHILL、グリーンスローモビリティ(電動カート) |
稼働時期 | 2020年10月30日~11月20日(実証実験期間) |