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大京アステージ、マンション居住者の健康を管理するAI搭載スマホアプリを試験導入

DIGITAL X 編集部
2020年11月17日

不動産管理の大京アステージは、マンション居住者の健康支援を目的にAI(人工知能)搭載する健康管理用スマホアプリを2020年10月30日から試験導入している。地域の薬局と提携し、アプリのチャット機能を使った相談サービスも提供する。同日に発表した。

 大京アステージが試験導入したのは、マンション居住者の健康管理をサポートするスマートフォン用アプリケーション(図1)。神奈川県川崎市宮前区で管理しているマンションの約1100世帯を対象に提供し、居住者の生活習慣の改善や健康増進を図る。

図1:健康管理アプリの使用イメージ

 試験期間は2020年10月30日から2021年3月まで。この間に(1)サービスの需要の検証および改善、(2)アプリの操作性の確認やコンテンツの新規開発、(3)薬局とのネット構築と運用を検証する。アプリの機能性や住民ニーズを確認し、本格展開を目指す。

 アプリには、健康生活サポートアプリ「シンクヘルス」(H2製)の機能を利用している。血糖値や血圧、運動、食事など日常生活の計測データを入力でき、履歴や動向の確認や自己分析ができる。

 独自機能として、マンションの居住者が同アプリのチャット機能を使って、地域薬局の薬剤師と無料で健康相談できるようにした。相談内容と連携した薬局での対面サービスも提供する。アプリと連携できる機器をマンションの居住者に提供し、薬剤師がデータに基づいて定期的にアドバイスする生活習慣改善プログラムも提供するという。薬剤師によるサービスは、川崎市に店舗を持つ、プライマリーファーマシーおよび薬樹との提携により実施する。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に伴い、自宅から遠隔で利用できる健康管理サービスへの関心が高まっている。高齢化による生活習慣の改善や、健康増進に関するマンション居住者のニーズも高いという。大京アステージは、健康支援サービスの提供によりマンション居住者のニーズに対応したい考えだ。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名大京アステージ
業種サービス
地域東京都渋谷区(本社)
課題自宅から遠隔で健康管理サービスを利用したいというニーズや、高齢化による生活習慣の改善や健康増進に関するマンション居住者のニーズに応えたい
解決の仕組みAI(人工知能)搭載型健康管理アプリを提供し、地域の薬局の薬剤師との健康相談や、生活習慣改善に関する定期的なアドバイスを提供する
推進母体/体制大京アステージ、H2
活用しているデータ血糖値や血圧、運動、食事などマンション居住者の健康に関する情報
採用している製品/サービス/技術AI搭載型健康生活サポートアプリ「シンクヘルス」(H2製)
稼働時期2020年10月30日〜2021年3月(試験導入期間)