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岩手銀行、電子契約にマイナンバーカードとスマホを利用する実証実験

DIGITAL X 編集部
2020年11月27日

岩手銀行は、電子契約にマイナンバーカードとスマートフォンを利用する実証実験を2021年4月から開始する。電子契約をより簡単に利用できる環境の構築を目指す。2020年11月13日に発表した。

 岩手銀行が取り組むのは、マイナンバーカードとスマートフォンを使った電子契約の実証実験(図1)。ペーパーレスや押印レス、非対面ビジネスといった社会的ニーズに対応するため、簡単で確実な電子契約環境の提供を目指す。

図1:岩手銀行が取り組む実証実験の概要

 同行はすでに、ブロックチェーン技術を利用した電子交付サービスを実施している。今回は、法人契約における電子書類の署名付与にマイナンバーカードを利用する方式を実験する。ICカードや電子証明書の管理が不要な独自のスキームを提唱し、他行や他社などに参加を広く呼びかけながら法的課題の解決に向けたシステム要件などを検証する。2020年11月から2021年3月までに実証環境を構築し、2021年4月から9月にかけて検証する。

 電子契約にはブロックチェーン技術「IBM Blockchain Platform」(米IBM製)を採用。マイナンバーカードの認証サービスにはNECの技術を使用する。IBM Blockchain Platformは、Hyperledger Fabricをベースに、企業が求める安全性や信頼性を提供できるとしている。

 実験の計画全体は、金融機関向けの認証基盤を提供するフィッティング・ハブが管理する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名岩手銀行
業種金融・保険
地域岩手県盛岡市(本店)
課題顧客に簡単かつ確実な電子契約環境を提供したい
解決の仕組み法人契約を対象にマイナンバーカードとスマートフォンで電子契約を実現する技術を開発する
推進母体/体制岩手銀行、日本IBM、フィッティング・ハブ
活用しているデータ契約当事者の情報
採用している製品/サービス/技術マイナンバーカードの認証サービス(NEC製)、ブロックチェーン技術「IBM Blockchain Platform」(米IBM製)
稼働時期2021年4月~9月(実証実験の期間)