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三菱地所、住居から目的地までドア・ツー・ドアの都市型MaaSを実証実験

DIGITAL X 編集部
2020年11月30日

三菱地所が、都市型MaaS(Mobility as a Service)の事業化に向けたオンデマンド型シャトルの実証実験を2020年11月16日から開始している。住居から職場や買い物先までドア・ツー・ドアの移動を実現する。2020年11月16日に発表した。

 三菱地所が実験しているのは、AI(人工知能)を使ったオンデマンド型シャトルの乗り合いサービス「NearMe.Town」(図1)。事前予約を受けた発着地点から複数人の移動に最も効率的な配車ルートをAI(人工知能)で選択することで、通常のタクシーより安価な料金で提供できるという。ただし2020年11月16日から2021年2月15日までの実験中の利用料は無料だ。

施する。

図1:「NearMe.Town」の実証実験で使用する車両

 実験の対象者は、東京の中央区・江東区エリアと目黒区・世田谷区・渋谷区エリアにある三菱地所が開発したマンション住民のための「レジデンスクラブ」の会員。住居から職場や買い物先までドア・ツー・ドアの移動を可能な都市型MaaS(Mobility as a Service)の事業化を目指す。足の不自由な居住者や移動時間を有効に活用したい人などに利便性を提供できると考えている。

 コロナ禍でも安心して利用できる移動手段になるよう、乗車中は、車内の換気を徹底し、利用者の降車後は車内をアルコール消毒するなどして、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対策を取る。

 実験は、スマートシャトルサービスを展開するNearMeと共同で実施する。両社は今後、実証実験の結果を踏まえ、さまざまなエリアでNearMe.Townを新たなモビリティサービスとして本格導入するための検討を進める。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名三菱地所
業種交通
地域東京都千代田区(本社)
課題マンション居住者に住居から目的地までドア・ツー・ドアの移動手段を提供したい
解決の仕組みオンデマンド型の相乗りシャトルを運航し、ルートの最適化を図ることで利用料金をタクシーより安価にする
推進母体/体制三菱地所、NearMe
活用しているデータ利用者の予約状況や輸送ルートなどの情報
採用している製品/サービス/技術効率的な輸送ルートの選択に用いるAI技術
稼働時期2020年11月16日~2021年2月15日(実証実験の期間)