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アサヒグループHD、開発中の商品の陳列状況をVR技術で表示するシステムを開発

DIGITAL X 編集部
2020年12月1日

アサヒグループホールディングスは、検討段階にある商品のパッケージデザインをVR(仮想現実)技術を使って確認するシステムを開発した。コンビニエンスストアのショーケースなどに商品が陳列された状態を表示することで、効果的なパッケージデザインや陳列方法を効率よく開発できるようにする。システムを構築した伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が2020年11月17日に発表した。

 アサヒグループホールディングス(HD)が開発した「VR商品パッケージ開発支援システム」は、検討段階にある商品をコンビニエンスストアの冷蔵ショーケースなどに陳列した状態を表示するための仕組み(図1)。顧客に商品がどのように見えているのかを商品開発チームのメンバーが共有・確認することで、効果的なパッケージデザインや陳列方法の開発に生かしたい考えだ。

図1:「VR商品パッケージ開発支援システム」で表示したショーケースのイメージ

 VR商品パッケージ開発支援システムでは、VR(仮想現実)空間に店舗や商品棚などを再現する。そこにデザイン中の商品を並べたり、商品棚の構成・配置を変更したりができる。VRゴーグルを装着することで、実際に冷蔵ショーケースの前に立っているような状態で商品を見ることができる。

 システムは、3D(3次元)映像化ツールである「VividPlatform」(VividWorks製)を利用し、CTCとCTCのグループ企業であるアサヒビジネスソリューションズが構築した。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名アサヒグループホールディングス
業種製造
地域東京都墨田区(本社)
課題商品のパッケージデザインを顧客の視点から最適化を図りたい
解決の仕組みVR(仮想現実)技術を用いて、コンビニエンスストアなどの商品棚に並べた状態を確認できるようにする
推進母体/体制アサヒグループホールディングス、伊藤忠テクノソリューションズ、アサヒビジネスソリューションズ、フィンランドのVividWorks
活用しているデータ検討段階の商品のパッケージのデザインなど
採用している製品/サービス/技術クラウド型3Dビジュアライゼーションツール「VividPlatform」(VividWorks製)、VRゴーグル