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スバル、運転支援システムのためのAI開発拠点を東京・渋谷に開設

DIGITAL X 編集部
2020年12月9日
写真1:H1O渋谷三丁目の共用ラウンジイメージ

スバルはAI(人工知能)の開発拠点を東京・渋谷に2020年12月に開設する。クルマの安全性を高める運転支援システムの研究開発スピードを速めるのが目的だ。2020年11月18日に発表した。

 スバルが開設する「SUBARU Lab(スバルラボ)」は、運転支援システムのためのAI(人工知能)の開発を目的とした施設。東京・渋谷にあるレンタルオフィス「H1O(エイチワンオー)渋谷三丁目」内に置く(写真1)。都市再開発によってIT企業の集積地になりつつある渋谷にオフィスを構えることで、AI開発に必要な人材のスムーズかつ的確な採用やIT関連企業との連携を図り、開発速度を高めたい考えだ。

 SUBARU Labでは、リモートワークの併用を想定している。3密(密閉・密集・密接)の回避と、従業員同士のコミュニケーションの質的向上を両立できるように設計する。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でオフィスのあり方が問われるなかでも従業員が集中して働きやすい環境を構築するとしている。

 スバルは、スバル車の乗車中の死亡交通事故およびスバル車との衝突による歩行者・自転車などの死亡事故を2030年にゼロにすることを目指している。その実現に向けて、同社の運転支援システム「アイサイト」とAIの判断能力の融合を図り、安全性をさらに向上させる研究開発に取り組む(図1)。

図1: アイサイトとAIの融合イメージ
デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名スバル
業種製造
地域東京都渋谷区(本社)
課題スバル車に乗車中の死亡交通事故およびスバル車との衝突による歩行者・自転車などの死亡事故を2030年にゼロにする
解決の仕組み運転支援システムとAIの判断能力を融合させる研究開発のスピードを高めるために、AI関連の人材の採用やIT関連企業と連携しやすい東京・渋谷にAI開発拠点を開設する
推進母体/体制スバル
活用しているデータ
採用している製品/サービス/技術
稼働時期2020年12月(AI開発拠点の開設時期)