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キリンHD、滋賀工場の製造体制の効率化・自動化に向けIoT基盤の試験運用を開始

DIGITAL X 編集部
2020年12月10日

キリンホールディングスは、キリンビールおよびキリンビバレッジの滋賀工場において、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)基盤の試験運用を2020年11月から始めている。製造現場のデータを収集・分析・可視化することで、製造体制の効率化や自動化を図る。2020年11月24日に発表した。

 キリンビールとキリンビバレッジが滋賀工場に導入したIoT(Internet of Things:モノのインターネット)基盤は、工場内の種々の生産データ、センシングデータ、映像などを統合し、収集・加工・分析するためのもの。生産設備ごとに確認していた製造状況を、工場の内外からリアルタイムに確認できるようにし、生産体制の効率化や自動化を推進したい考え。

図1:滋賀工場に導入したIoT基盤の概要

 IoT基盤の導入により、工場内の移動時間の削減や、改善実行などの意思決定がリモートで可能になるとしている。生産データの分析体制を整備したことで、課題解決に向けた検討などの管理業務の効率化も期待する。商品の製造にかかわる生産データは、1秒あたり約5万点の分析・蓄積が可能だという。

 IoT基盤の試験導入に際して滋賀工場では、一部手書きで運用していた現場の管理書類作成作業も見直した。タブレットを利用し、その場でデータ入力できるようにした。

 キリンビールとキリンビバレッジは今後、各工場における製造体制の自動化の推進に向け、必要な判断の数値化や作業時間の短縮、品質向上に向けたデータの利用などを進め、両社の全工場への本格展開を目指す。

 将来的には、基幹システムやAI(人工知能)による計画業務などのシステム連携や機能拡充を進め、企業間で連携した工場業務の自動化・高度化を推進する考えだ。

 IoT基盤の開発には、クラウド情報活用基盤の「iQuattro」(NTTデータ製)を採用した。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名キリンビール、キリンビバレッジ
業種製造
地域滋賀県犬上郡(キリンビールおよびキリンビバレッジの滋賀工場)
課題生産設備ごとに確認していた製造状況を、工場の内外から確認できるようにして製造体制の効率化と自動化を図りたい
解決の仕組み工場内の設備やセンサーのデータを統合し、リアルタイムに確認できるIoT基盤を導入し、製造現場の生産性の向上や管理業務の効率化を進める
推進母体/体制キリンホールディングス、キリンビール、キリンビバレッジ、NTTデータ
活用しているデータ工場内の生産データ、センシングデータ、映像など
採用している製品/サービス/技術情報活用基盤「iQuattro」(NTTデータ製)
稼働時期2020年11月(試験運用の開始時期)