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新潟市、市中心部と公共交通事業者の活性化に向けたMaaSアプリを実証実験

DIGITAL X 編集部
2020年12月11日

新潟市は、住民を対象にしたMaaS(Mobility as a Service)アプリの実証実験を2020年12月1日に開始した。移動手段の利便性を高めることで、地域内の移動総量を増やし、公共交通の利用を促進するのが狙い。実験に参加するエヌシーイーらが2020年11月24日に発表した。

 新潟市が取り組むのは、市中心部と公共交通事業者の活性化を目的にしたMaaS(Mobility as a Service)アプリ「りゅーとなび」の実証実験(図1)。市民に、りゅーとなびを使って公共交通の利便性を高める種々の機能を提供することで、地域内の移動総量を増やし、公共交通利用への行動変容を促したい考え。

図1:「りゅーとなび」を市民に提供し、新潟市中心部の活性化施策につなげる

 公共交通や施設の利用促進のために、りゅーとなびでは、ルート検索機能や商業施設で利用できるクーポンを提供する。

 実験は2020年12月1日から2021年2月28日まで実施し、検証結果を新潟市中心部の活性化施策の立案に役立てる。交通事業者の採算性向上およびデータ提供を促すために、市内の移動データを使ったビジネスモデルの構築も目指す。

 まちづくりに資するデータを取得・分析するために、(1)まちづくりの効果計測、(2)まちなか周遊行動分析による連続性の高い歩行空間の検討、(3)マルチモーダルなデータの利活用を実施する。

 実証実験の計画全体はエヌシーイーが統括し、MaaSアプリから得られたデータを分析する。クーポンの企画と市内商業施設などとの折衝、新潟市住民へのプロモーションは新潟交通が、MaaSアプリの開発・運用は日本ユニシスが、それぞれ担当する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名新潟市
業種公共
地域新潟市
課題新潟市中心部の活性化を図るとともに、公共交通の利用を促進したい
解決の仕組み新潟市住民向けアプリでルート検索および市内商業施設で利用できるクーポンを提供し、公共交通や施設の利用を促す
推進母体/体制新潟市、エヌシーイー、新潟交通、日本ユニシス、長岡技術科学大学
活用しているデータMaaSアプリ「りゅーとなび」の利用に関する情報
採用している製品/サービス/技術MaaSアプリ「りゅーとなび」(日本ユニシスが開発・運用)
稼働時期2020年12月1日~2021年2月28日(実証実験の期間)