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茨城県境町、地域活性化に向けて自動運転バスの定常運行を開始

DIGITAL X 編集部
2020年12月15日

茨城県境町は、自動運転バスの定時・定路線での運行を2020年11月26日に開始した。生活路線バスとして運行し、人口増加と地域活性化を狙う。2020年11月25日に発表した。

 茨城県境町が、人口増加と地域活性化を目的に、自動運転バスの定常運行を開始した(図1)。町内の回遊性を高め、さらなる人口の増加と地域活性化を促したい考えだ。

図1:自動運転バス「NAVYA ARMA」のイメージ

 自動運転バスの運行ルートは、多目的ホールを備える同町の「境シンパシーホールNA・KA・MA」と、地域活性化拠点である「河岸の駅さかい」をつなぐ往復5km。3台のバスを導入するが当初は、1台で平日の午前10時~午後3時30分まで8便を運行する。乗車料金は無料だ。

 今後は、住民の要望に合わせて便数やルートを順次拡大するほか、スーパーマーケットや医療施設、小学校など生活に密接する関連施設にもバス停を設置することで利便性を高めていく予定である。

 自動運転バスには、「NAVYA ARMA(ナビヤ アルマ)」(仏Navya製)を採用し、ソフトバンク子会社のBOLDLYが運行する。自動運転車両運行プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」を使い遠隔地から管理・監視する。

 境町は、人口減少や高齢化に伴う活力の低下や、交通網の脆弱性などの課題を抱えていた。これまでに、成田空港への直通バスや圏央道を使った公共交通網の整備、スポーツ・観光施設などの拠点整備を推進した結果、人口減少に歯止めがかかりつつあるという。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名茨城県境町
業種公共
地域茨城県境町
課題人口減少や高齢化に伴う活力の低下や、交通網の脆弱性など
解決の仕組み町内の拠点や施設の行き来に利用できる自動運転バスを無料で運行し、町内の回遊性を高める
推進母体/体制茨城県境町、BOLDLY、マクニカ
活用しているデータ自動運転バスの運行状況に関する情報
採用している製品/サービス/技術自動運転車両運行プラットフォーム「Dispatcher」(BOLDLY製)、自動運転バス「NAVYA ARMA」(仏Navya製)
稼働時期2020年11月26日(定常運行の開始時期)