学生服のカンコー、自宅で採寸ができるサービスを開始

　菅公学生服が提供する「スマート採寸」は、学生服の購入者が自宅で採寸するためのサービス（図1）。スマートフォンのカメラで全身を撮影すると、AI（人工知能）が画像を解析し、おすすめの制服サイズを提案する。利用者自身が採寸する「スマレコ（AI採寸）」と、店頭や学校での採寸を予約する「予約採寸」機能を持つ。

図1：スマート採寸の画面イメージ

　スマレコ（AI採寸）では、身長・体重・性別・年齢の各データと、スマートフォンで撮影した正面と横の2枚の写真から、AIが24カ所を推定採寸する。利用者は、提案された適正サイズを参考にオンラインで制服を注文できる。入学後の追加購入にも対応する。

　推定採寸の機能には、「Bodygram」（米Bodygram製）の技術を採用した。菅公学生服では、2020年1月からBodygramの試験運用を始め、高精度の採寸が可能な環境が整ったと判断し、2021年度の新入学生を対象に全国展開を決定した。

　学生服を選ぶ際には、現在の体形にフィットするサイズではなく、成長を見越した選定や、学校の着装規定に対応する必要がある。対面での採寸は、待ち時間が発生することや、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の拡大予防の観点から3密を避けた採寸サービスが求められていた。